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肩関節脱臼の合併症と治療法

日本整形外科スポーツ医学会に参加させていただきましたので、そこで得た情報をまとめています。今回は肩関節脱臼の合併症と治療法に焦点をあてたお話をご紹介します。

そもそも肩関節脱臼ってなに?

まずは、肩関節脱臼がどのようなものなのかご説明いたします。

肩関節脱臼ってなに?

関節を構成する袋状の組織(関節包)が破れ、骨が逸脱することです

関節は基本的に関節包という袋状の組織で連結されています。その表層には靭帯と呼ばれる組織が関節包を補強しています。

また、関節を構成する骨の一方は受け皿の役割を、もう一方はボール状になっており受け皿にはまり込んでいます。

受け皿側には関節唇という軟骨組織が受け皿の円周上に存在し、その深さを補っています。

関節が脱臼すると、この関節包や関節唇が損傷し、受け皿からボールが逸脱してしまいます。

肩関節で言えば、受け皿側は肩甲骨、ボール側は上腕骨になります。なので本来あるべき肩甲骨の受け皿の位置から上腕骨が逸脱してしまうことを脱臼といいます。

どうすると肩関節が脱臼するの?

転倒やコリジョン・コンタクトスポーツで肩関節に無理な力がかかると受傷します。

転倒やコリジョン・コンタクトスポーツなどで、肩甲骨の受け皿から上腕骨のボールが逸脱する方向へ強い力がかかることで多く発症します。

例えばラグビーやアメフトの逆ヘッドタックル、柔道で投げられた時に床に手をついた場合などで発症します。

どんな治療をするの?

脱臼していれば可及的早期に整復を行います

脱臼していればなるべく早く整復操作を行い、関節を本来あるべき位置に戻さなければなりません。

脱臼したまま放置していると、神経損傷や血管損傷などを惹起します。

整復後は、固定をして脱臼に伴って損傷した組織が修復してくるのを待ちます。

その後は、各種運動療法を取り入れて、腱板の機能や肩甲胸郭関節の機能を向上するようなプログラムが組み込まれます。

保存療法に抵抗する例や脱臼回数が複数回になる例は、組織損傷が大きい場合が多く、手術的に修復することも考慮しなければなりません。

肩関節脱臼の3つの合併症

Bankart lesion(バンカート損傷)

上のQ&Aでご説明した、受け皿側の円周上に付着している軟骨(関節唇)の損傷をバンカート損傷といいます。

バンカート損傷では受け皿の深さを補っている組織が損傷するため、再脱臼をしやすくなってしまいます。

そのため手術的に縫合することが必要になってくる場合もあり注意が必要です。

特にコリジョン・コンタクトスポーツでは再脱臼のリスクが高いため、複数回脱臼するような肩関節には手術をオススメすることが多いのが現実です。

手術は、損傷した軟骨を縫合し修復するだけでなく、時計の1時から7時くらいまで受け皿の円周上に付着している軟骨を十分に剥離し、その後アンカーを少なくとも4箇所固定し、軟骨組織(関節唇)やその周囲にある関節包靭帯複合体を上方へ引き上げ強固に縫合固定するようです。

こうすることで、肩関節の安定性を担う重要な組織である、「IGHL:inferior glenohumeral ligament」のretensioningが可能となり、関節の安定性が向上するとのことでした。

また、若年者ではコンプライアンス不良のために再脱臼することが多いため、追加でRemplissage法を行うことが多くあるようです。Remplissage法は、棘下筋、小円筋を上腕骨頭に逢着する手術で再脱臼を予防する効果があります。

Bony Bankart lesion(骨性バンカート損傷)

バンカート損傷では受け皿の円周上に付着している軟骨組織の損傷のみでしたが、骨性バンカート損傷は受け皿の一部も一緒に損傷を受けることをいいます。

受け皿は骨なので骨折が起こったのと同じことになります。

骨性バンカート損傷は、受け皿自体の損傷でありボールを乗せておく面積が減ってしまうため、とても再脱臼しやすいです。

バンカート損傷と同じように、コリジョン・コンタクトスポーツでは再脱臼率が高いので、手術的に治療を行うことも考慮しないといけません。

手術は、Bristow法かLatarjet法が行われることが多く、受け皿の部分の損傷が全体の面積の20%以下ではBristow法、20%以上損傷している場合はLatarjet法が選択されることが多いようですが、実際は手術をする先生によってどちらかが選択されるとのことでした。

バンカート損傷と同じく、再脱臼の可能性の高いコリジョン・コンタクトスポーツの方や若年者(10歳代)の方には追加でRemplissage法を行うことが多いようです。

Hill-Sachs lesion(ヒルサックス損傷)

ヒルサックス損傷は、受け皿とボールのうちボール側が損傷することをいいます。

脱臼した際に、ボール側である上腕骨頭の後外側が、受け皿の角に押し付けられる力がかかり、陥没(圧迫)骨折を起こします。

これがヒルサックス損傷です。

受け皿に対しボールである上腕骨が前方へ脱臼することが多いですが、前方へ脱臼すると肩甲骨側の受け皿の前面に食い込み、上腕骨頭の後外側が度々損傷します。

ヒルサックス損傷も再脱臼がとても多い損傷の一つで、受け皿に対しヒルサックス損傷がどの程度の範囲に起きているかを評価することが重要とされています。

受け皿の面積が同じでも、それに対するボールである上腕骨頭の面積がヒルサックス損傷によって縮小していれば、より再脱臼しやすいことになります。

なので、受け皿側、ボール側ともに損傷程度を正確に把握することが重要となってきます。

ヒルサックス損傷に対しては、Remplissage法という棘下筋、小円筋を縫縮する手術がありますが、解剖学的な修復ではなく、外旋可動域制限が出ることもあるため、適応する例をきちんと見極めて行う必要があるようです。

若年者でコリジョン・コンタクトスポーツであればRemplissage法の適応となることが多いようです。

いかがでしたでしょうか。どの組織が損傷しても再脱臼が起こらないようにしないといけません。

損傷の程度も重要ですが、スポーツの競技特性やコンプライアンスの問題を考慮して手術の術式を決定されることもあるようです。

その他にも腱板疎部という肩関節の一番弱い部分が損傷することもあり、RIC(rotator interval closure)という方法も追加で行われることがあるそうです。RICは肩関節の外旋という動作に制限が出ることが多いため競技特性や年齢を考慮して必要な場合に行われるとのことでした。

どちらにしても損傷している部分の機能を再建するような手術が必要とされ、必要以上の手術はしないという方針で行なっているとのことでした。

当院では、脱臼直後の整復操作を適切に行うことはもちろんですが、その後に手術の必要性などを考慮し適切な施設へのご紹介もしております。小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。

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