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中足骨疲労骨折(足の甲の骨の疲労骨折)

走ると足の甲が痛むなら、中足骨疲労骨折かもしれません

中足骨疲労骨折は、足の甲にある細長い骨(中足骨)に、走る・跳ぶのくり返しで少しずつひびが入る骨折です。とくに人差し指側と中指側の骨(第2・第3中足骨)の真ん中あたりに多く、長距離走や部活の練習がふえた時期によく見られます。昔から「行軍骨折」とも呼ばれてきました。

はじめのひびは小さく、レントゲンでは「異常なし」と言われることもあります。がまんして走り続けると、ひびが広がって折れてしまいます。

当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、エコーで骨の表面を確かめ、練習量の調整と運動療法で回復を助けます。

人差し指・中指側の甲の骨の真ん中に入るひびです。走る・跳ぶのくり返しで起こります。

こんな症状はありませんか?

  • 走ると足の甲が痛い
  • 足の甲を押すと、痛い所がある
  • 足の甲が少し腫れている
  • 休むと楽になり、走るとまた痛む
  • 練習や走る距離が、最近急にふえた

くり返しの負担に、骨の作り直しが追いつかなくなります

足の甲には、指の付け根へ向かって5本の細長い骨(中足骨)が並んでいます。中足骨疲労骨折は、人差し指側(第2中足骨)と中指側(第3中足骨)の真ん中あたりに多い骨折です。走るときに地面をけり出す力が、この2本に集まりやすいためです。

骨は、走るたびに小さな負担を受けては作り直されています。練習量が急にふえたり、休みが足りなかったりすると、作り直しが追いつかなくなり、骨に小さなひびが入ります。すり減った靴やかたい地面、食事の不足も、骨への負担を大きくします。

中足骨疲労骨折が起こりやすいとき:練習や走る距離が急にふえた、靴がすり減っている、かたい地面をよく走る、食事が少ない・やせてきた。

  1. 練習や走る距離が急にふえた:新しい学年・シーズンの始め・合宿のあと・大会の前など。
  2. 靴がすり減っている:底がすり減ると、地面からの衝撃をやわらげにくくなります。
  3. かたい地面をよく走る:アスファルトやコンクリートの道を長く走る方。
  4. 食事が少ない・やせてきた:骨を作る材料とエネルギーが足りなくなります。女子選手では、月経(生理)の乱れとも関係があります(女性アスリートの三主徴のページもご覧ください)。

がまんして走ると、ひびが広がって折れてしまいます

小さなひびのうちに走る練習を休めば、骨はつきやすくなります。痛みをこらえて走り続けると、ひびが広がり、やがて骨が折れてしまいます。折れてしまうと、走れない期間が長くなります。

また、練習量・靴・体の使い方・食事といった原因が残っていると、同じように骨に負担がかかり、くり返しやすくなります。

中足骨疲労骨折の進み方:甲の骨のアップで、正常、小さなひび、ひびが広がり折れる、の3段階。

  1. 正常:骨の表面がなめらかです。
  2. 小さなひび:痛みをこらえて走り続けると、ひびが広がります。
  3. ひびが広がり折れる:折れてしまうと、長く休むことになります。

早く見つけるほど、休む期間は短くてすみます。小指側の甲の骨の、付け根の近くの骨折はジョーンズ骨折のページを、骨折を固定して治療する考え方は骨折の保存療法のページをご覧ください。

研究でわかっていること

中足骨疲労骨折については、国内外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

足の甲の骨は、疲労骨折がいちばん多い場所の1つです
オーストラリアのスポーツ医学の診療所で、2年間に診たスポーツ選手の疲労骨折180件を調べた研究では、いちばん多かったのは足の甲の骨(42件)で、次がすねの骨(36件)でした。多い場所は、スポーツによってちがいます。すねの痛みはシンスプリント・脛骨疲労骨折(すねの骨の疲労骨折)のページもご覧ください。

中足骨疲労骨折の研究:スポーツ選手の疲労骨折180件で、いちばん多かったのは足の甲の骨の42件、次がすねの骨の36件。

出典:Brukner P, et al. Clin J Sport Med 1996(1か所の診療所で診た疲労骨折180件)

はじめは、レントゲンに写りにくい骨折です
脚の疲労骨折の画像検査を調べた研究のまとめでは、最初のレントゲンで疲労骨折が見つかった人は、12〜56%でした。足の甲の骨だけを調べた研究では、レントゲンで異常がなかった37人(中高年の方が中心)について、MRIで見つかった疲労骨折の約8割(83%)を、エコーでも見つけることができました。ただし、エコーでは見分けにくいこともあり、いちばん正確なのはMRIです。

レントゲンで「異常なし」でも、痛みが続くときは疲労骨折のことがあります。必要なときは、精密検査(MRI)のできる医療機関を当院からご紹介します。

出典:Wright AA, et al. Am J Sports Med 2016(脚の疲労骨折の画像検査のまとめ)/Banal F, et al. J Rheumatol 2009(足の甲の骨、37人の小さな研究)

中足骨疲労骨折の研究:疲労骨折が見つかった割合は、レントゲンで12〜56%、エコーで43〜99%。最初のレントゲンでは見つからないことが多い。

一度なるとくり返しやすく、食事も大切です

中足骨疲労骨折の研究:前に疲労骨折をした人は約6倍また疲労骨折しやすく、カルシウムとビタミンDをとった人たちは疲労骨折が約2割少なかった。

アメリカの女子長距離選手127人を調べた研究では、前に疲労骨折をしたことがある人は、また疲労骨折する危険が約6倍でした。また、アメリカ海軍の女性新兵5,201人の研究では、カルシウムとビタミンDをとった人たちは、とらなかった人たちより疲労骨折が約2割少なくなりました(5.3%と6.6%)。どちらも、足の甲の骨だけでなく、疲労骨折全体の数字です。

当院でも、痛む足だけでなく、練習量・靴・走り方・食事まで一緒に見直し、くり返さない体づくりをお手伝いします。

出典:Kelsey JL, et al. Med Sci Sports Exerc 2007(女子長距離選手127人)/Lappe J, et al. J Bone Miner Res 2008(女性新兵5,201人の無作為化試験)

当院の3つの施術

確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復をサポートします。

エコーで、骨の表面を確かめます

中足骨疲労骨折のひびは、はじめはレントゲンに写りにくいことがあります。エコーでは、骨の表面がでこぼこしていないか、まわりが腫れていないかを、痛くない側とも比べながら確かめ、画面を一緒に見ながらご説明します。

エコーだけで決めつけず、必要なときは、精密検査(MRI)のできる医療機関を当院からご紹介します。

エコーのイメージ図です。正常では骨の表面がなめらかです。疲労骨折では、骨の表面がでこぼこになり、まわりが腫れます。

練習を休む・へらし、固定は必要なときだけ

中足骨疲労骨折では、骨に負担をかけないことがいちばん大切です。痛みが強いときは走る練習をお休みし、少し痛いときは練習をへらし、痛みがなくなったら少しずつもどします。

痛みが強いときや、ひびが大きいときは、ギプスやシーネで足を固定することもあります。超音波骨折治療器で、骨の回復を助けることもあります。練習の量と固定の方法は、エコーで骨の状態を見て決めます。

ギプスは骨がつくまでしっかり固定し、シーネは板を添えて固定し、超音波骨折治療器は骨の回復を助けます。固定は、必要なときだけ行います。

ふくらはぎと体をきたえる運動療法

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。走る練習を休んでいる時期から、土踏まずを持ち上げる運動やエアロバイクなど足に体重をかけない運動を始め、骨がついてきたら、ふくらはぎをきたえる運動療法へ進めます。

ランナー30人を調べた研究では、疲れきるまで走ったあとは、人差し指と中指の付け根にかかる圧が約12%ふえ、ふくらはぎの筋肉の働きが弱くなっていました(Weist R, et al. Am J Sports Med 2004)。ふくらはぎと足の裏の筋肉は、足の甲の骨を守る大切な筋肉です。

練習への復帰は、片脚でのバランス・走る・跳ぶ動き・左右の差と、腫れや痛み・エコーでの骨のつき具合・足首や指の動く範囲をあわせて決めます。

中足骨疲労骨折の運動療法:土踏まずを持ち上げる運動と、体重をかけずにこぐエアロバイク。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、骨がつくのが遅れたり、また折れたりします。当院では、骨のつき具合と痛みに合わせて段階を進めます。

  1. 走る練習を休む時期から:土踏まずを持ち上げる 足の指を伸ばしたまま、土踏まずを持ち上げます。
  2. 走る練習を休む時期から:エアロバイク 足に体重をかけずに、自転車をこいで体力を保ちます。
  3. 骨がついてきたら:かかと上げ 台につかまり、かかとをゆっくり上げ下げします。
  4. 練習に戻る前に:片脚立ち 片脚でのバランスを確かめながら、軽いジョグ・ダッシュへ進めます。

運動の種類と始める時期は、骨のつき具合と痛みを見てお伝えします。

運動は一例です。中足骨疲労骨折の運動療法(時期別):走る練習を休む時期は土踏まずを持ち上げる・エアロバイク、骨がついてきたらかかと上げ、練習に戻る前に片脚立ち。

走る練習を休む時期から土踏まずを持ち上げる運動とエアロバイク、骨がついてきたらかかと上げ、練習に戻る前に片脚立ちへ進めます。進め方は、痛みとエコーを見てお伝えします。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:エコーで確かめ、練習量を決め、痛みをやわらげます。
  2. 良くなってきたら週3回:骨のつき具合を見ながら、運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:走り方・靴を見直し、軽い練習を始めます。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと骨の様子をあわせて確かめます。

回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、まず当院へご連絡を

  • 足の甲を押すと、はっきり痛い
  • 歩くだけでも足の甲が痛い
  • 腫れが引かない・強くなる
  • 一度良くなったのに、また足の甲が痛い

骨のひびが広がっていることがあります。痛みが軽いうちにご連絡ください。

おうちで守ってほしいこと

  • 痛みをこらえて、走る・跳ぶ練習を続けない
  • 固定をしているときは、自己判断で外さない
  • 痛みが引いても、急に練習量を戻さない
  • しっかり食べて、よく眠る

中足骨疲労骨折に関するよくあるご質問

ここでは、「中足骨疲労骨折」に関するよくあるご質問をご紹介します。

レントゲンで「異常なし」と言われましたが、まだ痛みます。

はじめの疲労骨折は、レントゲンに写りにくいことがあります。

疲労骨折のひびは、痛み始めのころは小さく、最初のレントゲンでは見つからないことが多いと報告されています。しばらくたってから、骨がつき始めた様子がレントゲンに写ることもあります。

当院では、エコーで骨の表面と腫れを確かめ、必要なときは精密検査(MRI)のできる医療機関を当院からご紹介します。走ると足の甲が痛む状態が続くときは、まず当院へご連絡ください。

走りながら治すことはできますか?

痛みが強いうちは、走る練習をお休みしましょう。

がまんして走り続けると、ひびが広がって骨が折れ、かえって長く休むことになります。痛みが強いときは走る練習をお休みし、その間も、おしりや体幹など足に負担をかけない運動療法で体力を保ちます。

痛みとエコーでの骨の様子を見ながら、少しずつ練習をもどしていきます。再開の時期は、こちらからお伝えします。

中足骨疲労骨折のよくあるご質問:痛みが強いときは走る練習をお休み、少し痛いときはへらす、痛みがないときは少しずつもどす。

くり返さないためには、どうしたらよいですか?

練習量・靴・体の使い方・食事を一緒に見直します。

一度疲労骨折をした人は、くり返しやすいことが分かっています。練習量を急にふやさない、すり減った靴を替える、ふくらはぎなどの筋力をつける、しっかり食べる、の4つが大切です。

女子選手で月経(生理)が止まったり乱れたりしているときは女性アスリートの三主徴のページを、小指側の甲の骨の付け根近くの骨折はジョーンズ骨折のページを、足の甲のけがはリスフラン関節損傷のページをご覧ください。

人差し指・中指側の甲の骨の真ん中に入るひびです。走る・跳ぶのくり返しで起こります。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、触診とエコーで、足の甲の痛みが骨のひびからか、筋や腱などほかのけがからかをしっかり確かめています。

そのうえで、骨の状態に合わせて、練習の休み方・へらし方と、もどし方をご提案しています。

また、当院は運動療法を大切にしています。走る練習を休んでいる時期のおしりや体幹の運動から、ジョグやダッシュに戻るまで、段階的に行っています。

走ると足の甲が痛むなら、まず当院へご連絡ください。受付時間内はお電話、休日・祝日・時間外はLINEで、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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