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リスフラン関節損傷(足の甲のけが)

足の甲の真ん中が腫れて痛むなら、リスフラン関節損傷かもしれません

リスフラン関節は、足の甲の真ん中で骨と骨をつなぐ関節です。足をひねったり、足の上に重いものが乗ったりして、この関節の靱帯(じんたい:骨どうしをつなぐ組織)が切れたり、骨が折れたりするのがリスフラン関節損傷です。

足首の捻挫と間違えやすく、レントゲンでも見のがされることがあります。当院では、エコーで靱帯と骨のすき間を確かめ、けがの重さに合わせた固定と運動療法で回復を助けます。

当院は、運動療法を大切にしています。

骨のずれが疑われるときは、すぐに専門の病院をご紹介します。

こんな症状はありませんか?

  • 足の甲の真ん中が腫れている
  • 足の裏に内出血(あざ)が出てきた
  • 体重をかけると足の甲が痛い
  • つま先立ちができない、痛い
  • 「捻挫」と言われたが、足の甲の痛みが引かない

つま先立ちでひねる・足の上に乗られると起こります

リスフラン関節には、つま先立ちのような形で強い力が縦にかかったり、ひねったりしたときに大きな負担がかかります。スポーツ中のけがのほか、日常の転倒や交通事故でも起こります。

リスフラン関節損傷は、次のようなときに起こりやすくなります。

  1. つま先立ちのまま足をひねった
  2. 足の上に人が乗った(試合中の接触など)
  3. 段差を踏み外した
  4. 高い所から着地した

このようなけがのあと、足の甲の真ん中が腫れて痛むときは、早めにご相談ください。

足の甲の真ん中の関節のけがです

リスフラン関節は、足の甲の真ん中にあり、土ふまずのアーチを支える要(かなめ)です。けがをすると、骨と骨をつなぐ靱帯が切れたり骨が折れたりして、骨と骨のすき間が開きます。足の甲が腫れて痛むため、足首の捻挫と間違えやすいけがです。

  1. 正常な足:靱帯が、骨と骨をしっかりつないでいます。
  2. けがをした足:靱帯が切れたり骨が折れたりして、すき間が開きます。

足の甲の腫れは、捻挫と間違えやすいけがです。

研究でわかっていること

リスフラン関節損傷については、国内外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

見のがされやすいけがです
CTで確かめたリスフラン関節損傷307人のレントゲンを、医師2人が見直した中国の研究では、約5人に1人は、レントゲンで見つけられませんでした。特に、骨のずれがないけがは見つけにくいと報告されています。「捻挫だから」と様子を見ず、足の甲が腫れたら早めにご相談ください。

出典:Chen C, et al. J Foot Ankle Res 2023;16:9(中国の大きな病院の研究)

ずれたままだと、長引くこともあります
リスフラン関節のずれが残ったままだと、土ふまずのアーチがくずれ、関節がすり減って痛みが長く残ることがあります。手術を受けた48人を約4年追った研究では、約4人に1人に関節のすり減りが見られ、良い結果にいちばん関係したのは「ずれを元の位置に戻せたか」でした。また、見のがされて後から手術した人は、最初に治療した人より足の働きが悪い結果でした。どちらも手術を受けた人の研究ですが、最初の見きわめを大切にしましょう。

出典:Kuo RS, et al. J Bone Joint Surg Am 2000;82:1609-18/Rammelt S, et al. J Bone Joint Surg Br 2008;90:1499-506

けがの重さで、治療がまったく変わります

スポーツ選手のリスフラン関節損傷について、2024年に足の外科の専門家が国際的に話し合った合意では、骨のずれがなく安定したけがは、手術をせず経過をよく見ながら治療できるとされました。一方、骨がずれたり関節がぐらついたりするけがは、手術でずれを元の位置に戻す必要があるとされています。17の研究をまとめた報告でも、ずれのないけがは手術をしない治療で良い結果でした(どちらも、おもにスポーツ選手の研究です)。

ずれがあるのに、手術をせずに様子を見るのは危険です。だからこそ、最初にずれがあるかどうかを早く見きわめることが大切です。

当院ではエコーでずれの大きさを確かめ、ずれが疑われるときは、すぐに精密検査と手術のできる専門の病院をご紹介します。無理に手術をしない治療に進めることはしません。ずれのないけがは、固定と運動療法で回復を助けます。

出典:Semelsberger SD, et al. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc 2026;34:3079-88(2024年の国際合意)/Robertson GAJ, et al. Foot Ankle Surg 2019;25:654-64

当院の3つの施術

確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復を助けます。

エコーで、靱帯と骨のすき間を確かめます

エコー画像(同じ人の左右)

靱帯が切れていないか、骨と骨のすき間が開いていないかを、けがのない側とも比べながらエコーで確かめます。画面を一緒に見ながらご説明します。

ずれが疑われるときは、精密検査のできる病院をご紹介します。

エコー画像の出典:Yoshimoto K, et al. J Exp Orthop 2025;12:e70434(CC BY 4.0)の図3を切り出し、文字を加えました。

けがに合わせて固定します

ギプス・シーネ・テーピング・足底板

骨折があるときは、ギプスやシーネ(板を添える固定)でしっかり固定します。靱帯のけがのときは、テーピングや足底板(アーチを支える中敷き)で、足の甲への負担を減らします。

固定は自分で外さず、気になることがあればご相談ください。

運動療法で、足の力とバランスを取り戻します

かかと上げ・片脚立ち

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。固定のあいだに、ふくらはぎや足の力、バランスが落ちます。足の甲の状態を見ながら運動療法を少しずつ進め、歩く・走る・跳ぶ動きへ戻していきます。

スポーツへの復帰は、片脚のバランスやつま先立ち・ジャンプなどの動きと、腫れや痛み・エコーなどの足の甲の状態をあわせて決めます。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、痛みがぶり返したり、回復が遅れたりします。当院では、足の甲の状態に合わせて段階を進めます。

  1. 固定のあいだも:おしり上げ あおむけでひざを立て、おしりを上げます。けがをしていない部分の力を保ちます。
  2. 固定がとれたら:ふくらはぎを伸ばす 壁に手をつき、ふくらはぎを伸ばします。
  3. 痛みが落ち着いたら:かかと上げ 壁に手をそえて、かかとを上げます。
  4. 力がついてきたら:片脚立ち 両手を広げて、片脚で立ちます。

進め方は、足の甲の状態を見てお伝えします。スポーツへの復帰は、動きと足の甲の状態をあわせて決めます。

固定のあいだもおしり上げを続け、固定がとれたらふくらはぎを伸ばし、痛みが落ち着いたらかかと上げ、力がついてきたら片脚立ちへ進みます。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期は毎日:エコーで確かめ、けがに合わせて固定し、運動療法を行います。
  2. 良くなってきたら週3回:運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:歩く・走る・跳ぶ動きを見直します。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと足の甲の状態をあわせて確かめます。

回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐご連絡を

  • 足の甲の腫れや内出血が、どんどん広がる
  • 体重をかけられない、歩けない
  • 足先がしびれる、冷たい、色が悪い
  • 固定の中で痛みが強くなる

おうちで守ってほしいこと

  • 「ただの捻挫」と思って様子を見ない
  • 固定を自分で外さない
  • 痛みを我慢して歩いたり走ったりしない
  • 足を心臓より高くして休む

リスフラン関節損傷に関するよくあるご質問

ここでは、「リスフラン関節損傷」に関するよくあるご質問をご紹介します。

手術が必要になることはありますか?

骨のずれがあるときは、手術が必要になります。

骨のずれがなく安定したけがは、固定と運動療法で治療することが多いです。一方、骨がずれていたり、関節がぐらついたりするときは、手術でずれを元の位置に戻す必要があり、その場合はすぐに専門の病院をご紹介します。

ずれがあるのに様子を見るのは危険です。だからこそ、最初にずれの大きさを見きわめることが大切です。

スポーツにはいつ戻れますか?

けがの重さによって、まったく変わります。

ずれのないけがは、固定と運動療法で戻っていくことが多い一方、ずれのあるけがは手術が必要になり、その後のリハビリが大切です。

当院では、片脚のバランスやジャンプなどの動きと、足の甲の腫れやエコーの状態をあわせて、戻るタイミングを決めます。

足首の捻挫とはちがうの?

痛む場所がちがいます。足の甲の真ん中なら、リスフラン関節損傷のことがあります。

足首の捻挫は、くるぶしのまわりの靱帯を痛めたけがです。リスフラン関節損傷は、それより先の足の甲の真ん中の関節のけがです。足の甲が腫れる、足の裏にあざが出る、体重をかけると足の甲が痛いといったときは、リスフラン関節損傷のことがあります。

レントゲンでは見つけにくいこともあるため、「捻挫と言われたけれど足の甲の痛みが引かない」ときも、早めにご相談ください。当院では、エコーで靱帯と骨のすき間を確かめて見分けます。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、エコーで、足の甲の靱帯と骨のすき間をしっかり確かめています。

そのうえで、骨のずれが疑われるときはすぐに専門の病院をご紹介し、ずれのないけがは、けがに合わせて固定し、運動療法で回復を助けます。

また、当院は運動療法を大切にしています。固定のあいだから、歩く・走る・跳ぶ動きに戻るまで、段階的に行っています。

足の甲のけがでお困りなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
院長のプロフィールはこちら → 院長ごあいさつ

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