〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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※土曜日は~18:30まで開院、定休日:木曜午後・日曜・祝祭日
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肘部管症候群は、肘の内側にある神経の通り道(肘部管)で、小指へ行く神経(尺骨神経)がしめつけられ、小指と、薬指の小指側がしびれる状態です。肘をぶつけると「ビリッ」とする所が、ちょうどこの神経の通り道です。
肘を曲げたままだとしびれが強くなる、肘の内側をたたくと指へひびく、手に力が入りにくい、といったサインがよく見られます。スマホや電話・パソコンの時間が長い方、肘を曲げて寝る方、肘をついて過ごすことが多い方に起こりやすく、「そのうち良くなる」とがまんしてしまう方も少なくありません。しびれが長く続くと、手の中の小さな筋肉がやせて、箸やボタンが使いにくくなることがあります。当院では、エコーで肘の内側の神経を確かめ、首や手首からのしびれとも見分けたうえで、回復を助けます。
当院は、運動療法を大切にしています。
肘の使い方の工夫と夜のサポーターで、肘の神経を休ませます。
肘部管症候群が起こりやすいのは、次のようなときです。
腕の神経のしめつけでは、手根管症候群に次いで2番目に多く、年代が上がるほど多いと報告されています。
出典:Mondelli M, et al. J Neurol Sci 2005;234:5-10
手の中の小さな筋肉(指を開く・閉じる、物をつまむ筋肉)は、この神経で動いています。はじめは小指側の「しびれ」だけでも、しめつけが続くと、親指と人差し指のあいだのふくらみがやせてくぼみ、薬指と小指が曲がったままになることがあります。指が開きにくい→箸が使いにくい→ボタンをとめにくい、と細かい動きがしにくくなります。
小指側のしびれは、首の骨のあいだ(頚椎症性神経根症など)や首〜肩の付け根(胸郭出口症候群)、手首の小指側で神経がしめつけられて起こることもあります。肘部管症候群では、肘を曲げるとしびれが強くなり、肘の内側をたたくと指へひびくのが特徴です。親指〜薬指の親指側がしびれるときは、手首の手根管症候群のこともあります。当院では触って・動かして確かめたうえで、エコーで肘の神経を見ます。
肘部管症候群については、国内外で多くの研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。
腕の神経のしめつけで、2番目に多い病気です
イタリア・シエナ県の住民の記録を5年間調べた研究では、肘部管症候群と新しく診断された人は311人で、1年に10万人あたり約25人でした。腕の神経のしめつけでは、手根管症候群に次いで2番目に多いとされています(男性は女性の約2倍)。
また、軽い〜中くらいの70人の研究では、全員がしびれの原因と「しびれを強くする肘の使い方の避け方」の説明を受け、6か月後まで追えた人の約9割(89.5%)で症状が良くなっていました。この研究では、夜の装具や神経を滑らせる運動を足しても、上乗せの効果は見られませんでした。
しびれが長く続くと、回復に時間がかかることがあります
中国で神経を移す手術を受けた127人を調べた研究では、手術のあと一時的に症状が悪化した人が約4人に1人いて、しびれが続いた期間が長い人(約2年をこえる人)ほど悪化しやすい傾向がありました(この悪化は一時的で、6か月後には多くの人が良くなっていました)。
一方、手術をしなかった24人を1年後に調べたイタリアの小さな研究では、しくみと姿勢の説明を受けた人の約半数でしびれが軽くなり、多くの人が腕の姿勢を変えていました。しびれをがまんせず、最初の対応を大切にしましょう。
出典:Hu T, et al. Neurosurg Rev 2026;49:234/Padua L, et al. Clin Neurophysiol 2002;113:1980-4
軽い〜中くらいの19人を約2年追いかけたアメリカの研究では、夜に肘を曲げすぎないよう支える固定と、肘の使い方の工夫で、24肘中21肘(88%)が手術をせずにすみました。20の研究(687例)をまとめた報告でも、肘を支える固定を使った人の89%で症状が良くなっていました(ほかの方法とは比べていない研究が多く、結果に幅があります)。
また、19の研究のまとめでは、肘の内側の出っぱりの高さで神経の太さを測るエコーで、肘部管症候群の人の約8割を見つけられました(神経の検査ほど確実ではありません)。
当院では、エコーで肘の神経を確かめ、まず肘の使い方を一緒に見直し、夜のサポーターと運動療法を組み合わせて進めます。
出典:Shah CM, et al. J Hand Surg Am 2013;38:1125-30/Natroshvili T, et al. Arch Plast Surg 2023;50:70-81/Haj-Mirzaian A, et al. AJR Am J Roentgenol 2020;215:1171-83
確かめる・休ませる・動かすの3つを組み合わせて、しびれの少ない腕を目指します。
どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、しびれがぶり返します。当院では、しびれの具合に合わせて段階を進めます。
肘だけに頼らないよう、肩甲骨・胸・体幹まで整えます。スタッフが肘と手の様子を見ながら、回復に合わせて進めます。進め方は、しびれを見てお伝えします。
ここでは、「肘部管症候群」に関するよくあるご質問をご紹介します。
寝ているあいだは肘を深く曲げやすく、しびれが強くなる原因になります。夜に肘を支える固定を使った研究では、多くの方が手術をせずにすみました。
ただ、説明と肘の使い方の工夫だけでも良くなり、夜の装具を足しても上乗せがなかった研究もあります。当院では、昼間の肘の使い方の工夫を中心に、夜のサポーターと運動療法を組み合わせます。着ける時間や場面は、しびれの具合に合わせてご提案します。
当院では、触診とエコーで、肘の内側の神経の状態をしっかり確かめています。
そのうえで、しびれの具合に合わせて、肘を曲げすぎない使い方と夜のサポーターで神経を休ませ、首や手首からのしびれとも見分けながら進めています。
また、当院は運動療法を大切にしています。しびれが強い時期から、しびれずに使える腕になるまで、段階的に行っています。
小指側のしびれでお困りなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。
この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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