〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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胸郭出口症候群(腕のしびれ・だるさ)

腕を上げるとしびれる・だるいなら、胸郭出口症候群かもしれません

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、首の横から鎖骨の下にかけてのすき間で、腕へ行く神経や血管がしめつけられ、腕や手にしびれ・だるさが出る状態です。首の横の筋肉(斜角筋)でしめつけられる型を「斜角筋症候群」と言い、この病気の一つの型です。

なで肩の女性や、腕を上げる仕事・スポーツ(野球・バレーボール・水泳など)をする方に多く、「ただの肩こり」と思って、がまんしていることも少なくありません。腕のしびれは首が原因のことも多いため、当院ではまず、しびれの原因が首か、鎖骨のまわりかを確かめます。

当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、テーピングと姿勢の見直し、運動療法で回復を助けます。

こんな症状はありませんか?

  • 腕を上げると、腕や手がしびれる・だるくなる
  • 小指側(薬指・小指)がしびれる
  • つり革を持つ、洗濯物を干す、髪を洗うなど、腕を上げる動きがつらい
  • 手が冷たい・だるい、物を落としやすい
  • 肩こりが強く、首から肩・腕にかけて重い

首の横〜鎖骨の下で起きていること

首の骨から出た腕へ行く神経は、首の横の筋肉(斜角筋)のあいだを通り、鎖骨と1番上の肋骨のあいだをくぐって腕へ向かいます。血管もいっしょにここを通ります。このすき間がせまくなると、神経や血管がしめつけられ、腕や手にしびれ・だるさが出ます。

頭が前に出て肩が下がる姿勢(猫背・なで肩)が続くと、鎖骨と肋骨のすき間がせまくなります。腕を上げたままの作業や、重いかばんを片方の肩にかけ続けること、腕を上げるスポーツのくり返しも、首の横の筋肉をかたくし、しめつけを強くします。首のけが(むち打ちなど)のあとに起こることもあります。

  1. 猫背・なで肩:頭が前に出て、肩が下がる姿勢が続く。
  2. 腕を上げる作業:棚の上や天井など、腕を上げたままの作業。
  3. 重いかばんを肩に:片方の肩に重さがかかり続ける。
  4. 腕を上げるスポーツ:野球・バレーボール・水泳など。

首が原因のしびれとの違い

腕や手のしびれは、首が原因のこと(頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症性神経根症)もよくあります。首が原因のときは、首の骨のあいだで神経がふれるため、首を後ろへ倒す・傾けると腕にひびき、上を向く姿勢で強くなりやすいのが特徴です。

胸郭出口症候群では、首の横〜鎖骨の下でしめつけられるため、腕を上げる・重い物を持つとしびれやだるさが強くなり、小指側や腕全体がしびれる・手が冷たいこともあります。

ただ、首が原因の腕のしびれのほうがずっと多く(住民の調査で年に10万人あたり約83人。胸郭出口症候群の神経の型は2〜3人と推定。国も調べ方も違う研究なので目安です)、両方が重なることもあります。当院では、症状の出方・押して痛む所・エコーで確かめ、決めきれないときは精密検査をご紹介します。

出典:Radhakrishnan K, et al. Brain 1994;117:325-35/Dengler NF, et al. Dtsch Arztebl Int 2022;119:735-42

  1. 胸郭出口症候群:しめつけの場所は首の横〜鎖骨の下。腕を上げる・重い物を持つとしびれ、小指側や腕全体のしびれ・だるさ、手が冷たいこともあります。
  2. 首が原因のしびれ(頚椎ヘルニア・頚椎症性神経根症):しめつけの場所は首の骨のあいだ。首を後ろへ倒す・傾けると腕にひびき、首の痛みといっしょに腕から指先へ、上を向く姿勢で強くなりやすいです。

首が原因のしびれは、頚椎椎間板ヘルニア(首から腕の痛み・しびれ)、頚椎症性神経根症のページで詳しくご紹介しています。

研究でわかっていること

胸郭出口症候群については、海外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

しびれの多くは神経のしめつけ、検査1つでは決められません
診断のまとめ(総説)では、胸郭出口症候群の9割以上は神経がしめつけられる型で、血管(動脈)がしめつけられる型は1%以下とされています。一方、症状のない健康な53人を調べたアメリカの研究では、腕を上げて手を開いたり閉じたりする検査で、約3人に1人(36%)がしびれました。胸郭出口症候群が疑われた48人の研究でも、腕の姿勢を変える検査は、病気でない人を「ちがう」と正しく分けられたのは約半分でした。そのため、1つの検査では決めず、いくつかの検査と症状の出方を合わせて確かめます。

出典:Sanders RJ, et al. J Vasc Surg 2007;46:601-4(総説)/Plewa MC, Delinger M. Acad Emerg Med 1998;5:337-42/Gillard J, et al. Joint Bone Spine 2001;68:416-24

長引くこともあります
アメリカの大学病院で運動療法を受けた42人の調査では、治療を始めるまでに、症状が平均3年以上(38か月)続いていました。また、手首やひじの神経のしめつけ(手根管症候群・肘部管症候群)も重なっていた人は、腕や手の痛みが良くなりにくかったと報告されています。

人数の少ない研究ですが、「ただの肩こり」とがまんせず、最初の対応を大切にしましょう。

出典:Novak CB, et al. J Hand Surg Am 1995;20:542-8

運動療法が回復の中心です

胸郭出口症候群の治療を比べた大きな試験はまだありませんが、まず手術をしない治療(運動療法)から始めるのが一般的です。重い方が多いアメリカの専門施設の150人の研究でも、全員がまず運動療法を試し、約4人に1人は運動療法だけで満足のいく改善が得られました。

運動療法を受けた42人の調査では、約6割(25人)が約1年後に「良くなった」と答えています(比べる組のない調査です)。研究のまとめでは、運動療法で良くなった割合は研究により27〜59%と報告されています。

当院では、しめつけの場所を見きわめたうえで、姿勢の見直しと運動療法を中心に進めます。

出典:Balderman J, et al. J Vasc Surg 2019;70:832-41/Novak CB, et al. J Hand Surg Am 1995/Dengler NF, et al. Dtsch Arztebl Int 2022

当院の3つの施術

確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復を助けます。

エコーで、首の横の筋肉と神経を確かめます

エコーのイメージ図(首の横の輪切り)

首の横の筋肉(斜角筋)の厚さや、そのあいだを通る神経の様子をエコーで確かめます。あわせて、腕を上げたとき・首を倒したときの症状の出方、押して痛む所を見て、首が原因のしびれと見分けます。画面を一緒に見ながらご説明します。

決めきれないときや、力が入らない・手が冷たいなどのときは、精密検査ができる医療機関をご紹介します。

テーピングと姿勢の見直しで、すき間を広げます

テーピング・姿勢の見直し

肩甲骨を支えるテーピングで姿勢をととのえ、鎖骨と肋骨のすき間がせまくならないようにします。パソコンの画面の高さ、かばんの持ち方、腕を上げる作業の休み方など、ふだんの姿勢も一緒に見直します。

運動療法で、くり返さない体へ

肩甲骨を寄せる・胸を開くストレッチ

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。ゆっくりした深呼吸と肩甲骨の運動から始め、胸を開くストレッチ、背中を丸める・反らす運動へと進めます。肩甲骨と胸を動かせるようになると、首の横〜鎖骨の下のすき間がせまくなりにくくなるためです。

仕事やスポーツに戻る時期は、腕を上げる・投げる・泳ぐなどの動きと、しびれや痛み・エコーでの神経の様子・首や肩の動く範囲をあわせて判断します。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、しびれがぶり返したり、回復が遅れたりします。当院では、しびれや痛みの具合に合わせて運動療法を進めます。

  1. しびれが強い時期から:ゆっくり深呼吸 肩の力を抜き、胸をふくらませます。
  2. しびれが強い時期から:肩甲骨を寄せる 胸を張り、肩甲骨を背中へ寄せます。
  3. しびれが落ち着いたら:胸を開くストレッチ 腕を広げ、胸の前を伸ばします。
  4. しびれが落ち着いたら:背中を丸める・反らす 四つばいで、背中をゆっくり動かします。

進め方は、しびれや痛みを見てお伝えします。仕事やスポーツへの復帰は、腕を上げる・投げる・泳ぐ動きや左右の差と、しびれ・エコーで見た神経の様子・首や肩の動く範囲をあわせて決めます。

ゆっくりした深呼吸と肩甲骨を寄せる運動から始め、胸を開くストレッチ、背中を丸める・反らす運動を組み合わせます。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:エコーで確かめ、テーピングで姿勢を支え、運動療法を行います。
  2. 良くなってきたら週3回:運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:仕事・スポーツの動きやふだんの姿勢を見直します。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと首・肩の状態をあわせて確かめます。

回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐに病院へ

  • 急に腕が冷たくなった・色が変わった
  • 腕が急にむくんだ
  • 手に急に力が入らない
  • 箸やボタンが使いにくい・歩くとふらつく

血管がつまっていることや、首の神経の病気のことがあります。迷わず受診を。

おうちで守ってほしいこと

  • 腕を上げたままの作業は、こまめに休む
  • かばんは両肩で背負う・左右を持ちかえる
  • パソコンの画面は目の高さに、うつむいたスマホをへらす
  • しびれをがまんして、腕を上げる練習を続けない

胸郭出口症候群に関するよくあるご質問

ここでは、「胸郭出口症候群(腕のしびれ・だるさ)」に関するよくあるご質問をご紹介します。

肩こりがひどく、手もしびれます。肩こりのせい?

しびれの原因の場所を、まず確かめましょう。

肩こりといっしょに腕や手がしびれるときは、首の横〜鎖骨の下で神経がしめつけられる胸郭出口症候群や、首が原因のしびれのことがあります。「ただの肩こり」とがまんしているうちに、症状が長引くこともあります。当院では、しびれの原因の場所を確かめてから施術を進めますので、早めにご相談ください。

腕を上げる仕事やスポーツは、続けてもいい?

しびれの強さによっては、調整しながら続けられます。

腕を上げる時間や回数を調整しながら続けられることもあります。しびれをがまんして続けると、しめつけが強くなることがあるため、休み方やかばんの持ち方、姿勢の工夫を一緒に考えます。戻り方は、腕を上げる・投げる・泳ぐ動きと、しびれや首・肩の状態を見てお伝えします。

首が原因のしびれ(頚椎ヘルニア)とはちがうの?

しめつけられる場所と、しびれが出る動きがちがいます。

首が原因のしびれは、首の骨のあいだで神経がふれるため、首を後ろへ倒す・傾けると腕にひびくのが特徴です。胸郭出口症候群は、首の横〜鎖骨の下で神経や血管がしめつけられるため、腕を上げる・重い物を持つとしびれやすくなります。

両方が重なることもあり、自分では見分けにくいため、当院で症状の出方とエコーで確かめ、必要なときは精密検査をご紹介します。首が原因のしびれは、頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症性神経根症のページもご覧ください。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、触診や、必要に応じてエコーを使い、しびれの原因が首か、首の横〜鎖骨のまわりかをしっかり確かめています。

そのうえで、テーピングや姿勢の見直しをご提案しています。

また、当院は運動療法を大切にしています。深呼吸や肩甲骨の運動から、胸を開くストレッチ、ふだんの姿勢の見直しまで、段階的に行っています。

腕や手のしびれ・だるさでお困りなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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