〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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野球肘(ひじの外側の軟骨のけが)

肘が伸びきらない・外側が少し重いなら、野球肘(外側の軟骨のけが)かもしれません

投げるたびに肘の外側の骨どうしがぶつかり、骨の丸みをおおう軟骨の下の骨が傷んだ状態を、「離断性骨軟骨炎(OCD)」といいます。野球肘のひとつで、小学校高学年〜中学生の投手やキャッチャーに多い病気です。

この病気は、初めはほとんど痛くありません。そのまま投げ続けると、傷んだ骨と軟骨がはがれ、関節の中に残って肘が引っかかったり、手術が必要になったりすることがあります。

だから、痛みが出る前に早く見つけることが大切です。当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、まず手の検査とエコーで肘の外側を確かめ、投げる量の調整と運動療法で、大人になっても投げられる肘への回復を助けます。

こんな症状はありませんか?

  • 投げたあと、肘の外側が少し重い・だるい
  • 肘がまっすぐ伸びない・曲げきれない
  • 肘の外側を押すと痛い
  • 左右の肘で、伸び方や曲がり方がちがう
  • 投げているときに、肘が引っかかる感じがする

離断性骨軟骨炎は、投げるたびに肘の外側の骨どうしがぶつかって起こります

肘の外側には、上腕の骨の丸い部分があり、その表面をなめらかな軟骨がおおっています。前腕の骨(親指側の骨)は、この丸みと向かい合って動きます。

投げるとき、腕をしならせる瞬間に、肘の外側では骨どうしが押しつけられ、ぶつかります。成長期の骨はまだやわらかいため、これをくり返すと、軟骨の下の骨が少しずつ傷んでいきます。

初めはほとんど痛くないため、次のような小さなサインを見のがさないことが大切です。

  1. 投げたあと、肘の外側が少し重い:痛みというより、重い・だるい感じのことが多くあります。
  2. 肘がまっすぐ伸びない・曲げきれない:反対の肘と比べると、伸び方や曲がり方がちがいます。
  3. 肘の外側を押すと痛い:骨の丸みのあたりに、押して痛む所があります。
  4. 左右の肘で、伸び方がちがう:本人は気づかず、ご家族や指導者の方が気づくこともあります。

ひとつでも当てはまるときは、痛みが少なくても、まず当院へご連絡ください。肘の内側が痛むときは、内側の靱帯や骨の端のけがのこともあります(野球肘(ひじの内側の靱帯のけが))。

放っておくと、軟骨がはがれ、肘が引っかかることがあります

痛みが少ないまま投げ続けると、関節の中で少しずつ進んでいきます。傷んだ骨と軟骨がはがれ、かけら(関節ねずみ)となって関節の中を動くと、肘が急に引っかかって動かなくなることがあります。

ここまで進むと、かけらを取ったり、軟骨を移したりする手術が必要になることがあります。大人になって、肘が変形することもあります。

  1. 骨が傷む:初めの時期。痛みは少なく、投げるのを休めば多くは良くなる時期です。
  2. はがれる:傷んだ骨と軟骨がはがれ、かけら(関節ねずみ)になって、肘が引っかかることがあります。
  3. 変形することも:大人になって、肘が変形し、動きにくくなることがあります。

だから、はがれる前の初めの時期に見つけ、投げる量を調整することが大切です。大人の投手の手術や、肩の投球障害についてはスポーツ選手に対する投球障害のページもご覧ください。

研究でわかっていること

肘の外側の軟骨のけがについては、日本でも多くの研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

痛くなくても、検診で見つかります
徳島県で小学生の野球選手にエコーの検診を行った研究では、見つかった195人のうち、肘の外側の痛みがあったのは21人だけで、約9割は痛みがありませんでした。見つかったときの約7割は、初めの時期でした。また、日本の中学・高校の野球部員2,433人をエコーで調べた研究では、約30人に1人(3.4%)に見つかり、野球を始めた年齢が早く、続けた年数が長い選手に多く見られました。

痛みがないうちに見つけられるのが、エコーのよいところです。

出典:Matsuura T, et al. JSES Int 2024(徳島県の小学生の野球検診、見つかった195人)/Kida Y, et al. Am J Sports Med 2014(日本の中学・高校の野球部員2,433人)

初めの時期なら、投げるのを休む治療で多くは良くなります
日本の研究で、肘をたくさん使うのをやめる治療を守った101人を調べたところ、良くなったのは、初めの時期で約9割(90.5%)、進んだ時期では約半分(52.9%)でした。治療を守らなかった人では、良くなったのは約2割でした。

良くなるまでには平均1年以上かかっていましたが、早く見つけて休むほど、手術をしないで回復をめざせることを示しています。当院では、エコーで回復の具合を見ながら、投げる量を3段階で調整します。

出典:Matsuura T, et al. Am J Sports Med 2008(日本、OCDの176人のうち治療を守った101人)

進んでから見つかると、大人になっても症状が残ることがあります

OCDの53人を平均12年後に調べた日本の研究では、約2人に1人に、日常生活での肘の症状が残っていました。進んだ時期で見つかった人ほど、症状が残りやすくなっていました。古い研究で、大人や進んだ時期の人もふくみますが、早く見つけることの大切さを示しています。

肘だけで投げると、外側の骨どうしが強くぶつかります。股関節・体幹(お腹と背中)・肩甲骨を使って、体全体で投げることが大切です。

だから当院では、痛くなくても早めに確かめること、投げる量の調整を大切にし、運動療法で、くり返さない投げ方と体づくりまでお手伝いします。

出典:Takahara M, et al. Clin Orthop Relat Res 1999(日本、OCDの53人、治療時の平均16.6歳)

当院の3つの施術

確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復をサポートします。

まず、手の検査とエコーで確かめます

当院では、肘の伸び方・曲がり方を反対の肘と比べ、肘の外側に押して痛む所がないかを手の検査(徒手検査)で確かめます。そのうえで、肘の外側の骨の丸みの線がなめらかか、でこぼこや二重になっていないかをエコーで確かめます。エコーは痛みのない検査で、画面を一緒に見ながらご説明します。

エコーのイメージ図(肘の外側の骨の丸みを縦に見た図。上が皮ふ側)

投げる量を調整し、肘の外側を守ります

骨が傷んでいるうちは投げるのを休み、エコーで良くなってきたら近い距離から、骨が良くなったら少しずつと、投げる量を段階的にもどします。投げるのを休む間も、下半身や体幹の運動はできます。回復の具合は、エコーでくり返し確かめます。

手の検査とエコーで、OCDが考えられるときは、当院から病院へ、MRIなどの精密検査をご紹介します。ご紹介した場合は、病院の方針に合わせて進め、当院で運動療法を続けます。けがの保存療法の考え方はスポーツ外傷の保存療法のページもご覧ください。

まず当院で確かめ、必要なときは精密検査をご紹介します

運動療法で、くり返さない投げ方と体をつくります

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。肩甲骨・肩・体幹・股関節の動きと筋力を整え、肘だけに頼らず、体全体で投げられる体をつくります。投げ方(フォーム)も一緒に見直します。

投げる練習への復帰は、投げ方・肩や股関節の動き・投げる量をもどせるかと、肘の腫れや痛み・エコーでの軟骨と骨・肘の動く範囲をあわせて判断します。投げる数や休む日は、指導者の方とも相談して決めていきます。

肩甲骨を寄せる・肩を外にひねる。運動は一例です。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、肘の外側にまた負担がかかります。当院では、エコーでの骨の回復の具合と、投げられる量に合わせて段階を進めます。

  1. 投げるのを休む間も:体幹・股関節を内にひねる ひじをついて体をまっすぐ保つ運動と、いすに座って股関節をやわらかくする運動から始めます。
  2. エコーで良くなってきたら:肩甲骨を寄せる・肩を外にひねる ゴムを使って、肩甲骨と肩の筋肉をきたえ、腕を体全体で支えられるようにします。
  3. 投げ始めたら:投げ方の見直し 近い距離から投げ、フォームと投げる量を一緒に確かめます。

運動の種類と始める時期は、肘の状態を見てお伝えします。

投げるのを休む間も体幹と股関節の運動、エコーで良くなってきたら肩甲骨を寄せる運動と肩を外にひねる運動へ進めます。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:肘の状態を確かめ、投げない間の運動を始めます。
  2. 落ち着いたら週3回:肩甲骨・肩・体幹・股関節の運動療法を進めます。
  3. 投げ始めたら週2回:投げ方と投げる量を確かめながら、運動療法を続けます。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと肘の状態を、エコーもあわせて確かめます。

回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、まず当院へご連絡を

  • 投げたあと、肘の外側が重い・痛む
  • 肘がまっすぐ伸びない・曲げきれない
  • 投げているときに、肘が引っかかる・急に動かなくなる
  • 左右の肘で、伸び方がちがうのに気づいた

痛みが少なくても、早く見つけることが大切です。まず当院へご連絡ください。

おうちで守ってほしいこと

  • 肘の外側が重い・痛むときは、投げるのを休む
  • 痛みがなくても、肘の伸び方を左右で比べてみる
  • 投げる数と休む日を、指導者の方と相談して決める
  • 肘だけで投げず、体全体で投げることを心がける

野球肘(肘の外側の軟骨のけが)に関するよくあるご質問

ここでは、「野球肘(肘の外側の軟骨のけが)」に関するよくあるご質問をご紹介します。

痛くないのに、離断性骨軟骨炎かもしれないと言われました。投げても大丈夫ですか?

痛くなくても、まず状態を確かめてから投げる量を決めましょう。

肘の外側の軟骨のけが(OCD)は、初めはほとんど痛みがない病気です。痛くないからといって投げ続けると、傷んだ骨と軟骨がはがれてしまうことがあります。反対に、初めの時期に見つかれば、投げるのを休む治療で多くは良くなると報告されています。

当院では、手の検査とエコーで状態を確かめ、投げる量の調整と運動療法で回復を助けます。OCDが考えられるときは、精密検査(MRIなど)のできる病院を当院からご紹介します。まず当院へご連絡ください。

手術が必要になりますか?

初めの時期に見つかれば、多くは手術をしない治療で回復をめざします。

初めの時期であれば、投げるのを休み、投げる量を段階的にもどしながら運動療法を行うことで、回復をめざします。研究でも、初めの時期の約9割が、投げるのを休む治療で良くなったと報告されています。

かけらがはがれかけているなど、進んでいることが考えられるときは、当院から病院へ精密検査をご紹介します。ご紹介した場合は、手術をするかどうかもふくめ、病院の方針に合わせて進めます。

テニス肘や、肘の内側の野球肘とは、ちがうのですか?

傷む場所と、痛み方がちがいます。

肘の外側の軟骨のけがは、投げるたびに外側の骨どうしがぶつかり、軟骨の下の骨が傷む病気で、初めは痛みが少ないのが特徴です。肘の内側の野球肘は、投げる動きで内側が引っぱられ、靱帯や骨の端が傷むけがで、痛みが出やすいのが特徴です。テニス肘は、大人に多い、肘の外側の腱の付け根の痛みです。

傷む所によって、投げるのを休む期間や進め方が変わるため、年齢や痛む動きを確かめ、エコーで見分けます。くわしくは野球肘(ひじの内側の靱帯のけが)・野球肘(子どものひじの内側の骨のはがれ)・テニス肘のページを、ほかの肘の痛みについては肘の痛みのページをご覧ください。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、手の検査とエコーで、肘の外側の軟骨と骨に変化がないかをしっかり確かめています。

痛みが少ない初めの時期に見つけ、投げる量を段階的に調整して肘の外側を守ります。OCDが考えられるときは、精密検査のできる病院を当院からご紹介しています。

また、当院は運動療法を大切にしています。投げるのを休む間にする体幹や股関節の運動から、肩甲骨・肩の運動、投げ方の見直し、投球の復帰まで、段階的に行っています。

肘の外側が重い・伸びきらないときは、痛みが少なくても、まず当院へご連絡ください。受付時間内はお電話、休日・祝日・時間外はLINEで、来院できる日時をご相談します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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