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有痛性外脛骨(足の内側の出っぱりの痛み)

足の内側の出っぱりが痛む子どもなら、有痛性外脛骨かもしれません

足の内側の出っぱりは、生まれつきある余分な小さな骨です

有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)は、足の内側(土踏まずの上)にある余分な小さな骨「外脛骨」が痛む状態です。外脛骨は生まれつきある骨で、あるだけでは痛みません。小学校高学年〜中学生の、走る・跳ぶスポーツをする子によく見られます。

走る・跳ぶをくり返すと、この骨に付くふくらはぎの奥の腱(後脛骨筋の腱)に引っぱられて痛みます。靴が当たって赤く腫れることもあり、「成長痛かな」とがまんしているうちに長引いてしまう子もいます。

当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、エコーで外脛骨と腱を確かめ、土踏まずを支える工夫と練習量の調整、運動療法で回復を助けます。

こんな症状はありませんか?

  • 土踏まずの上の出っぱりを押すと痛い
  • 走る・跳ぶと、足の内側が痛む
  • 靴が当たって、出っぱりが赤く腫れる
  • 土踏まずが低い(扁平足)と言われたことがある
  • 「成長痛」と言われたが、足の内側の痛みがなかなか引かない

痛むのは、足の内側の「余分な小さな骨」です

正常・有痛性外脛骨

痛むのは、足の内側、くるぶしの少し前・下にある出っぱりです。土踏まずのいちばん高い所のすぐ上で、押すとはっきり痛むのが特徴です。

外脛骨は、足の骨(舟状骨)のそばにある生まれつきの骨で、あるだけでは痛みません。腱に引っぱられたり、靴でこすれたりして、骨とのつなぎ目が傷んだときに痛みが出ます。

  1. 正常:土踏まずを持ち上げる腱が、足の骨(舟状骨)に付いています。
  2. 有痛性外脛骨:腱が余分な小さな骨(外脛骨)に付き、引っぱられて痛みます。

右足を内側(土踏まずの側)から見たところです。親指の付け根の痛みについては、外反母趾のページでご紹介しています。

なぜ起こるのでしょう

外脛骨には、ふくらはぎの奥から続き、土踏まずを持ち上げる腱(後脛骨筋の腱)が付いています。走る・跳ぶをくり返したり、土踏まずが下がったりすると、腱が外脛骨を強く引っぱり、骨とのつなぎ目が傷んで痛みが出ます。奈良県の小・中学生をエコーで調べた研究では、痛む子は男子は12〜13歳、女子は10〜11歳ごろに多く見られました。

出典:Sasaki T, et al. PLoS One 2025;20:e0318014

こんな子に起こりやすくなります

  1. 走る・跳ぶをくり返す:サッカー・バスケットボール・陸上・バレーボールなど。
  2. 10〜13歳ごろ(成長期):骨が育つ時期で、外脛骨とのつなぎ目がまだやわらかい時期です。
  3. 土踏まずが低い(扁平足):土踏まずが下がると、腱の引っぱりが強くなります。
  4. 靴が当たる・サイズが合わない:出っぱりがこすれて、赤く腫れやすくなります。

研究でわかっていること

有痛性外脛骨については、国内外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

外脛骨は、めずらしい骨ではありません
奈良県葛城市の6〜15歳の小・中学生875人の足をエコーで調べた研究では、約7人に1人(15.1%)に外脛骨があり、女子のほうが多く見られました。外脛骨がある子のうち、約5人に1人(20.8%)に痛みがありました。外脛骨があっても多くの子は痛みませんが、痛みが出たときは早めに見きわめることが大切です。

外脛骨があっても、多くの子は痛みません

出典:Sasaki T, et al. PLoS One 2025;20:e0318014(奈良県葛城市の6〜15歳875人、エコーで調べた研究)

がまんして練習を続けると、長引くことも
痛いまま練習を続けると、腱に引っぱられるたびに腫れが引かず、休むと楽になっても練習に戻るとまた痛む、をくり返しやすくなります。土踏まずが下がると、腱の引っぱりがさらに強くなります。

アメリカの子ども病院の研究では、痛みで受診した299人のうち約10人に3人(28.8%)が手術を受けていて、受診したときに運動ができないほど痛む子ほど、手術になりやすい結果でした。一方、同じくアメリカの子ども病院で手術をしない治療を受けた226足のうち、約7割は手術をせずにすみました。どちらも痛みの強い子が多く来る専門の病院の研究です。痛みが軽いうちに見きわめて、くり返さないことが大切です。

出典:Nguyen HB, et al. J Pediatr Orthop 2024;44:e809-15/Wynn M, et al. Iowa Orthop J 2019;39:45-9

がまんして練習を続けると、長引くことも

多くは、手術をしない治療で落ち着いていきます

奈良県の11〜13歳の子どもを2年間追った研究では、痛んでいた21足のうち約7割(15足)は、2年後に痛みが消えていました(どんな治療を受けたかは調べていない研究です)。また、扁平足もある子ども27人が、足に合わせて作った足底板を4年使い続けた研究では、痛みがへり、土踏まずの形も良くなっていました(比べる組のない、人数の少ない研究です)。

多くの子は手術をしない治療で落ち着いていきますが、痛みをくり返さないためには、土踏まずを支え、練習量を調整しながら体をつくることが大切です。

当院ではエコーで外脛骨と腱を確かめ、テーピング・足底板・靴の見直しと練習量の調整で負担をへらしながら、運動療法でくり返さない足をつくります。

出典:Sasaki T, et al. PLoS One 2025;20:e0328339(11〜13歳66人を2年追跡)/Shu W, et al. Indian J Orthop 2024;58:1159-65(子ども27人)

当院の3つの施術

確かめる・支える・動かすの3つを組み合わせて、回復を助けます。

エコーで、外脛骨と腱を確かめます

エコー:Sasaki T, et al. PLoS One 2025(CC BY 4.0)。文字と囲みは当院

足の内側からエコーを当て、外脛骨の大きさや形、骨とのつなぎ目、腱の付け根が腫れていないかを、痛くない側とも比べながら確かめます。画面を一緒に見ながら、保護者の方にもご説明します。

骨折など、ほかのけがが疑われるときや、痛みが強く長引くときは、精密検査のできる病院をご紹介します。

土踏まずを支えて、練習の量を調整します

テーピング・足底板・靴の見直しと練習量の調整

土踏まずを支えるテーピングや、足の裏から支える足底板(インソール)で、腱が外脛骨を引っぱる力を減らします。靴は大きさ・幅・ひもの結び方を見直し、出っぱりがこすれないようにします。

練習は、痛みが強いときは走る・跳ぶをお休み、少し痛いときは量をへらし、痛みがなくなったら少しずつもどします。休むだけにせず、足に負担の少ないできる練習をお伝えします。

運動療法で、くり返さない足へ

足の指でタオル寄せ・ふくらはぎを伸ばす

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。足の裏・ふくらはぎ・お尻の筋肉を整えて、土踏まずが下がりにくい足をつくり、腱の付け根への負担をへらします。

走る・跳ぶ練習は、痛みを見ながら少しずつもどします。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、痛みがぶり返したり、回復が遅れたりします。当院では、足の状態に合わせて段階を進めます。

  1. 痛みが強いあいだも:おしり上げ あお向けでひざを立て、おしりを上げます。足に負担の少ない運動で力を保ちます。
  2. 痛みが落ち着いたら:足の指でタオル寄せ いすにすわって、足の指でタオルを寄せます。
  3. 痛みが落ち着いたら:ふくらはぎを伸ばす 壁に手をついて、うしろの脚を伸ばします。
  4. 力がついてきたら:かかと上げ 壁に手をそえて、かかとを上げ下げします。

進め方は、足の状態を見てお伝えします。スポーツへの復帰は、走る・跳ぶ・止まる動きや片脚でのバランス、左右の差と、腫れや痛み・エコーで見た外脛骨・足首の動く範囲などの足の状態をあわせて決めます。

当院の運動療法

痛みが強いあいだもおしり上げを続け、痛みが落ち着いたら足の指でタオル寄せ・ふくらはぎを伸ばす、力がついてきたらかかと上げへ進みます。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:エコーで確かめ、テーピング・足底板で土踏まずを支え、運動療法を行います。
  2. 良くなってきたら週3回:運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:走る・跳ぶ・止まる動きを見直します。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと足の状態をあわせて確かめます。

足の内側の痛みが落ち着くまで、通院を続けることが大切です。回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐご連絡を

  • 出っぱりが赤く腫れる、熱をもつ
  • 体重をかけられない、歩けない
  • 運動していないときや夜も、足が強く痛む
  • 転んだ・ひねった・ぶつけたあとから痛む

おうちで守ってほしいこと

  • 「成長痛だから」と痛みをがまんして練習を続けない
  • 出っぱりを、もんだり押したりしない
  • テーピングや足底板(インソール)を自分の判断でやめない
  • 小さい靴・きつい靴、底のすり減った靴をはかない

有痛性外脛骨に関するよくあるご質問

ここでは、足の内側の出っぱりの痛み「有痛性外脛骨」に関するよくあるご質問をご紹介します。

「成長痛だから大丈夫」と言われました。様子を見ていてよいですか?

出っぱりを押すと痛い・走ると足の内側が痛むときは、有痛性外脛骨のことがあります。

土踏まずの上の出っぱりを押すと痛い、走ると足の内側が痛む、靴が当たって腫れるといったときは、有痛性外脛骨のことがあります。多くは手術をしない治療で落ち着いていきますが、痛いまま練習を続けると長引き、くり返しやすくなります。

がまんせず、早めにご相談ください。当院ではエコーで外脛骨と腱を確かめ、できる練習をお伝えします。

外脛骨は、取らないといけませんか?

多くは、手術をしない治療で落ち着いていきます。

外脛骨は生まれつきの骨で、あるだけでは痛みません。痛みが出ても、多くはテーピングや足底板、練習量の調整、運動療法などの手術をしない治療で落ち着いていきます。

痛みが強く長引くときや、何度もくり返すときは、精密検査や手術の相談ができる病院をご紹介します。

扁平足とは、ちがうのですか?

別のものですが、いっしょに見られることがよくあります。

扁平足は、土踏まずが低い足の形のことです。有痛性外脛骨は、足の内側の余分な小さな骨が、腱に引っぱられて痛む状態です。別のものですが、扁平足の子は腱の引っぱりが強くなりやすく、有痛性外脛骨といっしょに見られることがよくあります。

当院では痛む場所とエコー、足の形を確かめ、土踏まずを支える工夫をお伝えします。足の甲のけがについては、リスフラン関節損傷のページもご覧ください。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、エコーで、外脛骨と腱をしっかり確かめています。

そのうえで、テーピングや足底板、靴の見直しで土踏まずを支え、痛みに合わせて練習の量を調整し、運動療法でくり返さない足をつくります。

また、当院は運動療法を大切にしています。痛みが強いあいだから、走る・跳ぶ練習に戻るまで、段階的に行っています。

「成長痛かな」とお子さまの足の内側の痛みでお困りなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
院長のプロフィールはこちら → 院長ごあいさつ

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