〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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特発性大腿骨頭壊死症は、次のような方に多い病気です。
日本の病院での研究では、お酒をたくさん飲んできた人は、飲まない人の約4倍この病気になりやすいと報告されています。
出典:難病情報センター「特発性大腿骨頭壊死症(指定難病71)」/Fukushima W, et al. Bone Joint J 2013;95-B:320-5(この病気の71人と病気のない227人をくらべた研究)
骨頭に血が通わなくなっただけでは、痛みはありません。弱った所に体重がかかって骨頭がつぶれたときに、痛みが出ます。血が通わなくなってから痛みが出るまでには、数か月から数年かかることがあります。
つぶれた骨頭は元の丸い形に戻らず、進むと股関節の軟骨がすり減り、歩く・立つのがつらくなります。両方の股関節に起こることもあります。はじめの痛みは2〜3週ほど休むと軽くなることがありますが、そのあいだにつぶれが進み、また強くなることもあるので注意が必要です。
特発性大腿骨頭壊死症については、日本で多くの調査が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。
だれに起こる?
全国の整形外科で行われた調査(1,502人)では、原因と考えられたのはステロイドの薬が51%、お酒が31%で、いちばん多い年代は40歳代でした。また、豊田市のある愛知県で、国の難病の申請書類をもとに3年間を調べた研究では、愛知県で新しくこの病気と分かる人は1年に約140人(推計)、平均は50歳で、男性が女性の約2倍でした。全国では、1年に約2,000〜3,000人が新しくこの病気と分かっています。
気づいたときには進んでいることも
片方の股関節にこの病気が見つかった方の、まだ痛みのない股関節を調べた研究のまとめ(16の研究・664の股関節)では、約6割が、痛みが出る・骨頭がつぶれるへ進みました。また、日本の病院の研究(505の股関節)では、病院でこの病気と分かったとき、約半数はすでに骨頭がつぶれていました。つぶれやすさは壊死の大きさと場所で大きく違い、小さく体重のかからない所なら、つぶれずに過ごせることもあります。「歩けるから大丈夫」とがまんせず、早めにご相談ください。
出典:Mont MA, et al. J Bone Joint Surg Am 2010;92:2165-70(研究のまとめ)/Kuroda Y, et al. Bone Joint Res 2019;8:451-8(日本の病院、505の股関節)
この病気の診断には、骨の中を調べるMRIなどの検査が必要で、治療の方針(骨頭を残す手術をするか、人工関節にするか、手術をせずに様子を見るか)は病院で決まります。
国の難病情報センターの解説では、杖で体重をかけないようにする・長く歩かない・重い物を運ばないといった工夫は大切ですが、それだけでは骨頭がつぶれるのを止めることは大きくは期待できず、手術の時機を逃さないことが大切とされています。
当院は病院と連携し、病院の方針に合わせて施術を進めます。
出典:難病情報センター「特発性大腿骨頭壊死症(指定難病71)」病気の解説・診断・治療指針
確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復をサポートします。
どこが痛むか、歩き方、股関節の動く範囲、靴下をはく・あぐらの動きなどを確かめます。エコーでは、股関節の中に水がたまって腫れていないかを、痛くない側とも比べながら確かめ、画面を一緒に見てご説明します。
正常では、関節の袋が骨頭にそって写ります。関節が腫れると、袋と骨のあいだに黒く水がたまって写ります。
骨頭の中の壊死は、エコーやはじめのレントゲンでは見えにくい病気です。この病気が疑われるときは、MRIなどの精密検査ができる病院をご紹介します。
痛みが強い時期や、病院から体重のかけ方の指示があるときは、杖や松葉杖の使い方、股関節に負担のかかる動きの減らし方を一緒に考えます。体重のかけ方は、病院の先生の方針に合わせます。
体重をふやさないこと、お酒をひかえることも大切です。
股関節に体重をかけない運動療法が中心です。痛みの具合と病院の方針を見ながら、無理のない運動から始めます。
進め方は、痛みと病院の方針を見てお伝えします。
ここでは、「特発性大腿骨頭壊死症」に関するよくあるご質問をご紹介します。
この病気の診断と治療の方針(手術をするかどうかなど)は、MRIなどの検査ができる病院で決まります。当院では、痛みの出方とエコーで股関節を確かめ、この病気が疑われるときは専門の病院をご紹介します。
病院で方針が決まったあとは、その方針に合わせて、体重をかけすぎない工夫や運動療法で、毎日の生活を支えます。
この病気では、はじめの痛みが2〜3週ほど休むと軽くなることがあります。ただ、痛みが軽くなっても骨頭の弱った所は残っていて、つぶれが進むとまた痛みが強くなることがあります。
痛みが軽くなっても、通院や病院の受診を自己判断でやめず、定期的に確かめていきましょう。
変形性股関節症は、股関節の軟骨が少しずつすり減っていく病気です。特発性大腿骨頭壊死症は、骨頭の骨の一部に血が通わなくなってつぶれる病気で、進むと同じように軟骨がすり減ります。はじめはレントゲンでは見分けにくいため、MRIで調べます。
また、この病気は腰やひざの痛みで始まることもあります。「ひざが痛い」と思っていたら股関節が原因だった、ということもあるので、ひざの痛みが続く方は変形性膝関節症のページもあわせてご覧ください。
当院では、痛む場所・歩き方・股関節の動きとエコーで、足の付け根やお尻・ひざの痛みが股関節からきていないかをしっかり確かめています。
この病気が疑われるときは、専門の病院をご紹介し、病院の方針が決まったあとは、その方針に合わせて体重をかけすぎない工夫と運動療法でお手伝いします。
足の付け根やお尻・ひざの痛みが続くなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。
この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
院長のプロフィールはこちら → 院長ごあいさつ
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