〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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骨盤の前には、上と下の2つの出っぱりがあります。上の出っぱり(上前腸骨棘)には縫工筋(ほうこうきん)が、下の出っぱり(下前腸骨棘)には太もも前の筋肉(大腿直筋)が付いています。
どちらがはがれても足の付け根の前が痛み、脚を前に上げると痛みが強くなります。当院では、どこを押すと痛むか・どの動きで痛むかを確かめ、エコーで出っぱりの様子を見て見分けます。
骨盤のはがれる骨折については、海外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。
どこに・だれに起こる?
アメリカの小児病院で、骨盤のはがれる骨折228件(平均14.4歳)を調べた研究では、いちばん多いのが下の出っぱり(49%)、次が上の出っぱり(30%)で、この2か所で約8割をしめていました。原因は、ダッシュ・走る動きと、ボールを蹴る動きが多くありました。また、イタリアで10代の競技選手の203件を調べた研究では、いちばん多い競技はサッカー(74件)でした。
長引くこともあります
同じアメリカの研究では、けがから3か月たっても痛みが続いていた人が約7人に1人(14%)いました。とくに下の出っぱりのけがは、長引く痛みが約4.5倍出やすくなっていました。はがれた骨がずれたまま大きくかたまり、脚を上げるたびに股関節に当たって痛むことがあるためです。「歩けるから大丈夫」と練習を続けず、最初の対応を大切にしましょう。
出典:Schuett DJ, et al. J Pediatr Orthop 2015(骨盤のはがれる骨折228件)
アメリカの228件の研究では、ほぼ全員(97%)が手術をしない治療でうまくいき、手術になったのは3%でした。
また、14の研究・596人をまとめた研究では、手術をしない治療で約8割(80%)がけが前のスポーツに戻れていました。ただし手術をした人は92%で、手術のほうが高い結果でした(まとめた研究の質は低めです)。ずれが大きいときは、手術も考えます。
当院では、エコーで骨のずれを確かめ、ずれが大きいときは手術のできる医療機関をご紹介します。多くの場合は、しっかり休んで骨がつくのを待ち、運動療法で復帰を目指します。
出典:Schuett DJ, et al. J Pediatr Orthop 2015;35:617-23/Eberbach H, et al. BMC Musculoskelet Disord 2017;18:162(14研究のまとめ)
確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復をサポートします。
上と下の出っぱりをエコーで見て、骨の線がつながっているか、骨のかけらが浮いていないか、まわりに血がたまっていないかを、痛くない側とも比べながら確かめます。画面を一緒に見ながらご説明します。
正常では、骨の線がつながって写ります。はがれたときは、骨のかけらが浮き、まわりの血が黒く写ることがあります。
ずれが大きいときや、詳しく調べる必要があるときは、精密検査のできる医療機関をご紹介します。
はがれた骨は、しっかり休むことでついていきます。骨のつき具合をエコーで見ながら、超音波骨折治療器で骨がつくのを助けます。
どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、はがれた所をまた引っぱってしまいます。当院では、骨のつき具合と痛みに合わせて段階を進めます。
運動の種類と進め方は、骨のつき具合と痛みを見てお伝えします。
ここでは、「骨盤の前の出っぱりのけが(上前腸骨棘・下前腸骨棘の裂離骨折)」に関するよくあるご質問をご紹介します。
ダッシュやキックで足の付け根の前が痛むのは、肉離れも同じです。ちがうのは、成長期では筋肉ではなく「骨の端」がはがれることがある点です。骨がはがれているときは、肉離れよりも長く休む必要があります。
当院では、触って痛む場所を確かめ、エコーで骨の端を見て見分けます。肉離れについては肉離れのページもご覧ください。
当院では、触診とエコーで、骨盤の前の出っぱりの様子をしっかり確かめています。
そのうえで、骨のつき具合に合わせて、休み方と練習への戻り方をご提案しています。
また、当院は運動療法を大切にしています。痛みが落ち着いた時期から練習に戻るまで、段階的に行っています。
足の付け根の前の痛みでお困りなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。
この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
院長のプロフィールはこちら → 院長ごあいさつ
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