〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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脊椎圧迫骨折(背骨の圧迫骨折)

寝返りや起き上がりで腰・背中が痛むなら、脊椎圧迫骨折かもしれません

脊椎圧迫骨折は、背骨の骨(椎体)がつぶれる骨折です。骨がもろくなった高齢の方では、しりもちをついた・せきをした・重い物を持ち上げたといった軽い力でも起こります。

「ぎっくり腰かな」「年のせいかな」と我慢されている方も少なくありません。寝返りや起き上がりで腰や背中が痛むときは、早めにご相談ください。

当院は、病院と連携して進めます。

レントゲンだけでは、新しい骨折かどうかは分かりません。MRIで確かめることが大切です。

痛む場所と動きで見きわめ、必要なときはMRIが撮れる病院をご紹介し、ギプスや硬いコルセットでしっかり固定して、運動療法で回復を助けます。

こんな症状はありませんか?

  • 寝返り・起き上がりで腰や背中が痛む
  • 背中をたたくと響く
  • しりもち・せき・重い物を持ったあとから痛む
  • 身長が縮んだ
  • 背中が丸くなってきた

骨がもろいと、軽い力で背骨がつぶれます

背骨は、四角い形の骨(椎体)が積み重なってできています。年を重ねて骨がもろくなると(骨粗しょう症)、しりもち・せき・くしゃみ・物を持ち上げるくらいの軽い力でも、骨の前側がつぶれてくさびの形になることがあります。

背中と腰のさかい目あたりに多く、腰や背中の急な痛みとして出てきます。どこにもぶつけていないのに折れることもあり、「いつの間にか骨折」とも呼ばれます。

  1. 正常:背骨の骨は四角い形で積み重なっています。
  2. 脊椎圧迫骨折:骨の前側がつぶれて、くさびの形になります。

骨がもろいと、しりもち・せき・物を持ち上げるくらいの軽い力でも、背骨がつぶれることがあります。

背骨を横から見た当院作成のイラスト(右がお腹側)。オレンジがつぶれた骨です。

放っておくと、背中が丸くなることも

「そのうち良くなる」と我慢して動き続けると、つぶれが進んで背中が丸くなることがあります。背中が丸くなると前かがみになって転びやすくなり、となりの背骨や、ほかの場所の骨折も起きやすくなります。

長引く腰や背中の痛みが残ることもあるため、1つめの骨折でくい止めることが大切です。

  1. 1つつぶれる:はじめは1つの骨の前側がつぶれます。
  2. つぶれが進む:動き続けると、つぶれが進んで背中が丸くなります。
  3. 次の骨折:となりの骨もつぶれることがあります。

背中が丸くなる → 前かがみで転びやすい → 次の骨折が起きやすい。1つめの骨折でくい止めることが大切です。

研究でわかっていること

脊椎圧迫骨折については、多くの研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

気づかないことも、次の骨折が起きやすいことも
アメリカの高齢の女性6,084人の研究では、レントゲンで見つかった背骨のつぶれ446か所のうち、骨折と診断されていたのは約4人に1人(22.6%)でした。痛みが軽く、骨折と気づかれないことも多いのです。また、閉経後の女性の研究では、背骨を骨折した381人のうち約5人に1人(19.2%)が、1年以内にまた背骨を骨折していました。どちらも海外の女性の研究ですが、「年のせい」と思わず、早めにご相談ください。

出典:Fink HA, et al. J Bone Miner Res 2005;20:1216-22(アメリカの高齢の女性6,084人)/Lindsay R, et al. JAMA 2001;285:320-3(閉経後の女性2,725人、骨折した381人)

レントゲンだけでは、新しい骨折は分かりません
背骨のつぶれは、昔の骨折でも新しい骨折でも、レントゲンには同じように写ります。そのため、レントゲンだけで「古い骨折」「新しい骨折ではない」と言われることがありますが、新しい骨折かどうかは、MRIを撮らないと分かりません。MRIでは、新しい骨折の骨の中が白く光って見えます。

急な腰・背中の痛みがあるのに、レントゲンで「大丈夫」と言われた方も、ご相談ください。必要なときは、MRIが撮れる病院をご紹介します。

背中と脚の運動療法で、また折らない体へ

骨折していない閉経後の女性50人の、人数の少ない研究ですが、背中の筋肉をきたえる運動をした人は、10年後の背骨の骨折が約3分の1(1.6%と4.3%、背骨の骨1つずつで数えた割合)でした。また、背骨を骨折した方の運動の9つの研究(749人)をまとめた報告では、立ち上がって歩く動きが少し良くなっていました(骨折や転倒が減るかは、まだ研究が足りずわかっていません)。

当院では、ギプスや硬いコルセットで背骨をしっかり支え、痛みの範囲で動きながら、背中と脚の運動療法で転ばない体づくりを進めます。

出典:Sinaki M, et al. Bone 2002;30:836-41(骨折していない女性50人、10年後まで)/Gibbs JC, et al. Cochrane Database Syst Rev 2019;7:CD008618(9研究・749人のまとめ)

当院の3つの施術

確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復をサポートします。

痛む場所と動きで見きわめ、病院と連携します

当院で見きわめ → 病院のMRIで新しい骨折か確認 → 当院で固定・運動療法

背中をたたく・押したときの痛みや、寝返り・起き上がりの動きで、背骨の骨折が疑われるかを確かめます。

新しい骨折かどうかは、レントゲンだけでは分からず、MRIで確かめる必要があります。疑わしいときはMRIが撮れる病院をご紹介し、その結果をもとに当院で固定と運動療法を行います。肋骨のひびや筋肉のけがなど、ほかのけがとの区別にはエコーも使います。

ギプス・硬いコルセットでしっかり固定します

ギプス・硬いコルセット:骨の状態に合わせて選びます

背骨のつぶれが進まないよう、ギプス、または硬いコルセットで背骨をしっかり固定します。どちらにするかは、骨の状態と暮らしに合わせて当院でご相談します。

  1. 寝たきりにならず、痛みの範囲で動く:寝たままでいると、筋肉や体力が落ちてしまいます。
  2. 前かがみ・重い物はさける:背骨の前側に負担がかかる動きはさけます。

ほかの骨折については骨折の保存療法のページをご覧ください。

背中と脚の運動療法で、また折らない体へ

肩甲骨を寄せる・いすから立ち上がる

痛みが落ち着いてきたら、肩甲骨を寄せる・胸を開く運動で背すじをのばし、背中の筋肉を使っていきます。骨がついてきたら、いすからの立ち上がりやつかまっての片脚立ちで、転ばない体づくりを一緒に進めます。

ふだんの生活に戻れるかは、起き上がり・歩き方・片脚立ち・背中の丸まりなどの動きと、背中の痛み・たたいて響かないか・背骨の動く範囲をあわせて考えます。

当院の運動療法(時期別)

痛みと骨の状態に合わせて、運動療法の段階を進めます。

  1. 痛みが強い時期:固定して、痛みの範囲で動く ギプスや硬いコルセットで背骨を支えて、寝たきりを防ぎます。
  2. 痛みが落ち着いたら:肩甲骨を寄せる・胸を開く 背すじをのばし、背中の筋肉を使います。
  3. 骨がついてきたら:立ち上がり・片脚立ち いすからの立ち上がりや、つかまっての片脚立ちで、脚の力とバランスをつけます。

進め方は、痛みと骨の状態を見てお伝えします。

痛みが強い時期はギプスや硬いコルセットで支えて痛みの範囲で動き、落ち着いたら肩甲骨を寄せる・胸を開く運動、骨がついてきたらいすからの立ち上がりとつかまっての片脚立ちへ進めます。背中を丸める運動は行いません。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:痛みと動きを確かめ、背骨を支えます。
  2. 良くなってきたら週3回:運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:背中と脚の運動で、転ばない体づくりを進めます。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと背中の様子をあわせて確かめます。

回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐご連絡を

  • 脚がしびれる
  • 脚に力が入らない
  • 痛みがどんどん強くなる
  • 尿や便が出にくい

背骨の中の神経が圧迫されていることがあります。すぐに当院か病院へご連絡ください。

おうちで守ってほしいこと

  • 寝たきりにならず、痛みの範囲で動く
  • 前かがみ・重い物を持つことはさける
  • 段差をなくし、転ばない家に
  • 骨の検査を受け、骨のお薬は病院で相談
  • カルシウム・魚・たんぱく質をとる

脊椎圧迫骨折に関するよくあるご質問

ここでは、「脊椎圧迫骨折」に関するよくあるご質問をご紹介します。

圧迫骨折は、放っておいても良くなりますか?

支えずに動き続けると、つぶれが進むことがあります。

痛みは時間とともに落ち着くことが多いのですが、支えずに動き続けると、つぶれが進んで背中が丸くなることがあります。研究でも、背骨を骨折した方の約5人に1人が、1年以内にまた背骨を骨折していました。

最初に見きわめて背骨を支え、運動療法で次の骨折を防ぐことが大切です。

レントゲンで「新しい骨折ではない」と言われましたが、痛みが続きます。

新しい骨折かどうかは、レントゲンだけでは分かりません。

背骨のつぶれは、昔の骨折でも新しい骨折でも、レントゲンには同じように写ります。新しい骨折かどうかは、MRIで確かめる必要があります。

寝返り・起き上がりで痛む、背中をたたくと響くといった場合は、ご相談ください。必要なときは、MRIが撮れる病院をご紹介します。

ぎっくり腰とはちがうの?

どちらも急な腰の痛みですが、骨が折れているかがちがいます。

ぎっくり腰は、腰の筋肉や関節を急に痛めた状態で、骨は折れていません。脊椎圧迫骨折は、背骨の骨がつぶれる骨折です。

どちらも急な腰の痛みで始まるため見分けにくいのですが、圧迫骨折では、背中をたたくと響く、寝返り・起き上がりで強く痛む、身長が縮んだ・背中が丸くなってきた、といった特徴があります。当院で痛む場所と動きを確かめ、骨折が疑われるときは病院での検査をご紹介します。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、腰や背中の急な痛みを、たたく・押したときの痛みと、寝返り・起き上がりの動きでしっかり確かめています。

レントゲンで「大丈夫」と言われた方も、新しい骨折が疑われるときはMRIが撮れる病院をご紹介し、その結果に合わせて、ギプス・硬いコルセットの固定と運動療法で回復をお手伝いします。脚のしびれが続く方は腰部脊柱管狭窄症のページもご覧ください。

ご家族の方も、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
院長のプロフィールはこちら → 院長ごあいさつ

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