〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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ペルテス病(子どもが足を引きずる)

子どもが足を引きずるなら、ペルテス病かもしれません

ペルテス病は、子どもの太ももの骨の頭(骨頭)への血の流れが悪くなり、骨頭が一時的に弱る病気です。いちばん多いのは2〜5歳で、男の子にずっと多くみられます。

痛みが軽く、「ひざの痛み」として気づかれにくいため、足を引きずる歩き方が続くときは注意が必要です。

豊田市の永田接骨院では、まず歩き方と股関節の動き・エコーで確かめ、疑われたら精密検査をご紹介し、そのあとも当院でリハビリを行います。

骨頭への血の流れが悪くなり、骨が弱る
骨頭への血の流れが悪くなり、骨が弱る(子どもの右の股関節を前から見た図)

こんな症状はありませんか?

  • 足を引きずって歩く
  • ひざ・足の付け根が痛い
  • 脚を開く動きが固い
  • 痛みが出たり消えたりする
  • 引きずる歩き方が数週間続いている

ペルテス病は、骨頭への血の流れが悪くなり、骨が弱る

子どもの骨頭は、細い血管から栄養を受けています。この血の流れが悪くなると、骨頭が一時的に弱り、体重がかかるとつぶれやすくなります。

骨頭は時間をかけて新しい骨にかわっていきますが、そのあいだに丸い形を保つことが大切です。

正常とペルテス病
正常(子どもの右の股関節を前から見た図)ペルテス病:骨頭(オレンジ)が弱る。痛みが軽く、「ひざの痛み」として気づかれにくい病気です。

  1. 2〜5歳に多い:小学校に入るころまでに多くみられます。
  2. 男の子に多い:女の子よりずっと多い病気です。
  3. 痛みが軽い:ひざや太ももの痛みとして出ることがあります。
  4. 原因ははっきりしない:骨頭への血の流れが悪くなるしくみは、まだよく分かっていません。

※引きずる歩き方が数週間続くときは、ご相談ください。

放っておくと、骨頭がつぶれることも

弱った骨頭に体重がかかると、骨頭が弱る → つぶれる → 平たいまま固まることがあります。

骨頭が平たくなる → 受け皿と合わない → 動く範囲がせまくなる → 大人になって股関節症にも、と進むことがあります。丸い形を保つために、早く見つけて体重のかけ方を工夫します。

弱った骨頭に体重がかかると、つぶれる
骨頭が弱る:はじめ。つぶれる:丸い形がくずれる。平たいまま固まる:新しい骨にかわっても。骨頭は時間をかけて新しい骨にかわります。点線は正常な丸い形です。

  1. 骨頭が弱る:はじめは、形は保たれています。
  2. つぶれる:体重がかかり、丸い形がくずれます。
  3. 平たいまま固まる:新しい骨にかわっても、平たい形が残ることがあります。

子どもの股関節の痛みは単純性股関節炎・大腿骨頭すべり症、大人の骨頭の病気は特発性大腿骨頭壊死症のページもご覧ください。

研究でわかっていること

ペルテス病については、世界で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

小さな男の子に多い
アメリカの2〜12歳の子ども約80万人を調べた研究では、いちばん多いのは2〜5歳で、男の子は女の子よりずっと多くみられました(オッズ比12。ほかの報告では約4〜5倍とされることもあります)。

小さな男の子に多い
アメリカの2〜12歳・約80万人:ペルテス病がいちばん多いのは:2〜5歳。ずっと多い。(この研究ではオッズ比12)(出典:Kessler JI, et al. Clin Orthop Relat Res 2018)※研究の報告です(当院の成績ではありません)。

出典:Kessler JI, et al. Clin Orthop Relat Res 2018(アメリカの2〜12歳、約80万人)

始まった年齢と、つぶれ方が大切
アメリカなどの多施設で345の股関節を成長が終わるまで追った研究では、8歳より上で始まった子や、骨頭の外側のつぶれ方が大きい子は、平たい形が残りやすい結果でした。

だから、丸い形を守るために早く見つけることが大切です。

出典:Herring JA, et al. J Bone Joint Surg Am 2004(345股)

始まった年齢と、つぶれ方が大切
多施設・345の股関節:成長が終わったときの骨頭の形に強く関係したのは:始まった年齢とつぶれ方。8歳より上で始まった子や、つぶれ方が大きい子は形が残りやすい。(出典:Herring JA, et al. J Bone Joint Surg Am 2004)丸い形を守るために、早く見つける。引きずる歩き方が数週間続くときは、ご相談ください。「そのうち良くなる」と思わず、早めにご相談ください。

年齢に合わせて治療を選び、時間をかけて見守ります

ペルテス病の319人を成長が終わるまで追った研究では、骨の年齢が6歳以下で始まった子は、手術をしてもしなくても、骨頭の形の結果は変わりませんでした。6歳より上の子では、手術の組のほうが良い結果でした。

「何もしなくてよい」という意味ではありません。年齢とつぶれ方に合わせて病院で治療を選び、当院では体の使い方と運動療法で、丸い骨頭を守るお手伝いをします。

出典:Kang MS, et al. Bone Joint J 2026(319人。Herring 2004 と同じ研究グループ)

当院の3つの施術

確かめる・体の使い方を工夫する・動く範囲を保つの3つで、丸い骨頭を守ります。

まず当院で、歩き方と股関節の動きを確かめます

足を引きずる歩き方、脚を開く動きの固さ、股関節の痛みを確かめ、エコーで関節の水を見て、単純性股関節炎などと見分けます(骨頭の弱りそのものは、レントゲンやMRIで調べます)。

ペルテス病が疑われたら、精密検査をご紹介します。治療は病院の方針に合わせます。

まず当院で確かめ、疑われたら精密検査へ
まず当院で確かめる(股関節の動き・エコー)。疑われたら精密検査(病院へご紹介)。そのあとも当院でリハビリ。

骨頭を守る、体の使い方

骨頭が新しい骨にかわるまで、体重の衝撃をさけることが大切です。

走る・跳ぶ ➜ お休みする/体を動かしたい ➜ 水泳・自転車など/痛みが強い日 ➜ 松葉杖で体重を減らす。

骨頭を守る、体の使い方
走る・跳ぶ、➜お休みする(体重の衝撃をさける)体を動かしたい、➜水泳・自転車など。痛みが強い日、➜松葉杖で体重を減らす。

股関節の動く範囲を保つ運動療法

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。脚を開く・後ろへ伸ばす動きを保ち、骨頭を受け皿に深く入れることで、丸い形を保ちやすくなります。お尻・太もも・体幹の筋肉も保ちます。

股関節の動く範囲を保つ

当院の運動療法(一例)

痛みのない範囲で、骨頭の様子に合わせて行います。ペルテス病の運動の研究は少ないため、一般的な方法から選んでいます。

  1. 横向きで脚を上げる 横向きに寝て、上の脚をまっすぐ上げます。
  2. 足の裏を合わせてひざを開く 座って足の裏を合わせ、ひざをゆっくり開きます。
  3. うつぶせで脚を後ろへ うつぶせで、脚をまっすぐ後ろへ上げます。
  4. 自転車こぎ 体重をかけずに、股関節を動かします。

歩き方・走り方・片脚立ち・ジャンプ・左右の差と、痛み・エコー・股関節の動く範囲をあわせて、運動やスポーツへの復帰を判断します。体重をふやしすぎないことも大切です。

運動は一例です。当院の運動療法(一例)
横向きで脚を上げる:横向きに寝て、上の脚をまっすぐ上げる。足の裏を合わせてひざを開く:座って足の裏を合わせ、ひざをゆっくり開く。うつぶせで脚を後ろへ:うつぶせで、脚をまっすぐ後ろへ上げる。自転車こぎ:体重をかけずに、股関節を動かす。痛みのない範囲で、骨頭の様子に合わせて行います。

横向きで脚を上げる、足の裏を合わせてひざを開く、うつぶせで脚を後ろへ、自転車こぎの運動の一例です。病院の方針に合わせて行います。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. 痛みが強い時期はなるべく毎日:歩き方と股関節の動きを確かめ、痛みをやわらげます。
  2. 良くなってきたら週3回:動く範囲を保つ運動療法を進めます。
  3. さらに良くなったら週2回:ご家庭で続けられる運動を身につけます。
  4. リハビリ完了時に最終確認:歩き方・股関節の動く範囲をあわせて確かめます。

骨頭が新しい骨にかわるまで、時間をかけて見守ります。精密検査をご紹介した場合は、病院の方針に合わせます。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐご連絡を

  • 急に立てない・歩けない
  • 高い熱があり、股関節が強く痛む
  • 痛みがどんどん強くなる

ほかの病気のこともあります。無理に歩かず、まず当院へご連絡ください(受付時間内はお電話、休日・時間外はLINEへ)。

おうちで守ってほしいこと

  • 引きずる歩き方を「そのうち良くなる」と様子を見続けない(まず当院へ)
  • 痛い日に、走る・跳ぶを続ける
  • 股関節を動かさないままにする
  • 体重をふやしすぎる

ペルテス病に関するよくあるご質問

ここでは、「ペルテス病」に関するよくあるご質問をご紹介します。

手術は必要ですか?

年齢とつぶれ方によって、病院で治療を選びます。

研究では、骨の年齢が6歳以下で始まった子は、手術をしてもしなくても結果は変わりませんでした。6歳より上の子では、手術の組のほうが良い結果でした。

どの治療を選ぶかは病院で決めます。当院では、体の使い方と、動く範囲を保つ運動療法でお手伝いします。

ペルテス病の319人を成長が終わるまで:骨の年齢が6歳以下で始まった子は、治療の方法で:結果が変わらなかった。6歳より上の子は、手術の組のほうが骨頭の形が良かった。(出典:Kang MS, et al. Bone Joint J 2026)※「何もしなくてよい」という意味ではありません。年齢とつぶれ方に合わせて治療を選び、時間をかけて見守ります。

運動や遊びは、してもいいですか?

走る・跳ぶは控え、水泳・自転車などがすすめられます。

骨頭が新しい骨にかわるまでは、体重の衝撃をさけることが大切です。走る・跳ぶはお休みし、水泳や自転車など、体重のかかりにくい運動で体を動かしましょう。

どこまで動いてよいかは、骨頭の様子と病院の方針を見て、当院でお伝えします。

単純性股関節炎とは、どうちがいますか?

単純性股関節炎は一時的、ペルテス病は骨頭の病気です。

単純性股関節炎は、股関節に一時的に水がたまる病気で、多くは数日〜2週間ほどで良くなります。ペルテス病は、骨頭への血の流れが悪くなる病気で、時間をかけて見守ります。はじめは似ていることがあるので、引きずる歩き方が続くときは、もう一度ご相談ください。

くわしくは単純性股関節炎・大腿骨頭すべり症のページをご覧ください。

骨頭への血の流れが悪くなり、骨が弱る(子どもの右の股関節を前から見た図)

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、子どもが足を引きずるときに「そのうち良くなる」と決めつけず、歩き方・股関節の動き・エコーでしっかり確かめています。

ペルテス病が疑われたら精密検査をご紹介し、そのあとも病院の方針に合わせて、体の使い方と運動療法で丸い骨頭を守るお手伝いをします。

「また思いきり遊べる」ように、一緒に取り組みましょう。休みの日・時間外も、LINEでできるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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