〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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子どもの骨折(若木骨折・成長線の骨折)

転んだあと腕を痛がる子どもは、子どもの骨折(若木骨折・成長線の骨折)かもしれません

子どもの骨は大人よりやわらかく、骨がのびる「成長線」があります。そのため、転んで手をついたときなどに、若い木の枝のように曲がって折れる「若木骨折」や、成長線でずれる「成長線の骨折」が起こります。子どもの骨折は、手首の近くがいちばん多く見られます。

腫れが少なく、指も動かせるため、「たいしたことはない」と見のがされやすいのが特徴です。成長線やひじの近くのけがは、あとに残ることもあります。

だから、決めつけずに早めに確かめることが大切です。当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、まずエコーで骨と成長線を確かめ、ずれていれば整えて固定し、固定中から運動療法で回復を助けます。

転んだあと腕をかばう子は、骨折しているかもしれません。右は、骨の片側だけが折れて曲がる若木骨折のイメージです。

こんな症状はありませんか?

  • 転んだあと、その腕を使わない
  • 腕の1か所を押すと痛がる
  • 腫れている・あざがある
  • 泣きやんでも、腕をかばっている
  • 数日たっても、手をつく・物を持つのをいやがる

子どもの骨は、やわらかく成長線があるため、大人とちがう折れ方をします

子どもの骨は大人よりやわらかく、骨の両はしには、骨がのびるための成長線があります。成長線はまわりの骨より弱いため、転んで手をついたときなどに、大人とはちがう折れ方をします。

左が正常な手首の近くの骨、まん中が若木骨折、右が成長線の骨折のイメージです。

子どもの骨折には、主に次のようなものがあります。

正常(成長線がそろう)/若木骨折(若い木の枝のように曲がる)/成長線の骨折(骨がのびる所がずれる)。右腕を手のひら側から見た模式図で、上がひじ側、水色が成長線(骨がのびる所)です。

  1. 若木骨折:骨の片側だけが折れて、若い木の枝のように曲がります。腫れが少ないことがあります。
  2. 成長線の骨折:骨がのびる成長線の所で、骨の端がずれます。
  3. ひじの上の骨折(上腕骨顆上骨折):転んで手をついたときに、ひじのすぐ上の骨が折れます。

大人の手首の骨折についてはコーレス骨折(手首の骨折)のページもご覧ください。

放っておくと、成長に響くことがあります

成長線のけがを見のがして、ずれたままにすると、まれに成長線が早く止まり、左右で腕の長さがちがってしまうことがあります。

また、ひじの上の骨折が曲がったままくっつくと、ひじから先が内側へ曲がったまま(内反肘)になることがあります。

成長線のけがを見のがすと:正常(成長線で骨がのびる)→ 成長線のけが(ずれたままくっつく)→ 成長が止まる(まれに。左右で長さがちがう)。ひじの近くは、曲がったままくっつくことも:正常(ひじから先が少し外へ)/内側へ曲がったまま(ひじの上の骨折のあと、内反肘)。

  1. 成長線のけが:ずれたままくっつくと、まれに成長が止まり、左右で長さがちがうことがあります。
  2. ひじの上の骨折:曲がったままくっつくと、ひじから先が内側へ曲がったまま(内反肘)になることがあります。

腫れが少ない・指は動かせる・泣きやんで遊んでいる、といったときも、見のがされやすいので注意が必要です。だから、早めに見きわめて、まっすぐ骨をつけることが大切です。骨折の考え方は骨折の保存療法のページもご覧ください。

研究でわかっていること

子どもの骨折について、これまでにわかっていることの一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

子どもの骨折は多く、約5人に1人は成長線のけがです
イギリスのエジンバラで、2000年に病院に来た子どもの骨折をすべて調べた研究では、1年間で子どもの約50人に1人(1,000人あたり20.2人)が骨折していて、多くは腕の骨でした。いちばん多い原因は、1mより低い所からの転倒でした。また、オーストラリアで子どもの骨のけが約2,000件を調べた研究では、約5人に1人(18%)が成長線のけがで、成長が止まったのは1%あまりでした(どちらも海外の記録で、日本の数字ではありません)。

1年間で、子どもの約50人に1人が骨折し、多くは腕の骨でした(Rennie L, et al. Injury 2007)。子どもの骨のけがの約5人に1人は、成長線のけがでした(Mizuta T, et al. J Pediatr Orthop 1987)。どちらも海外の記録で、日本の数字ではありません。

出典:Rennie L, et al. Injury 2007(イギリス・エジンバラ、2000年の子どもの骨折すべて)/Mizuta T, et al. J Pediatr Orthop 1987(オーストラリア、子どもの骨のけが約2,000件)

手首の近くのけがでは、エコーでよく見分けられています
見た目に変形のない手首の近くのけがをした5〜15歳の270人を、エコーとレントゲンに分けて調べた研究では、骨折か・どんな骨折かを正しく見分けられたのは、エコーで約98%、レントゲンで83%でした(救急の医師がエコーをした研究です)。

エコーは痛くなく、放射線も使わないので、お子さんにも負担の少ない確かめ方です。

出典:Snelling PJ, et al. Ann Emerg Med 2024(オーストラリア、5〜15歳の270人)

変形のない手首の近くのけがの5〜15歳270人で、骨折か・どんな骨折かを正しく見分けた割合は、エコー約98%、レントゲン83%でした(Snelling PJ, et al. Ann Emerg Med 2024)。

子どもの骨折は手首の近くがいちばん多く、原因は転ぶことがいちばん多いと報告されています

スウェーデンで19歳以下の骨折10,203件を調べた研究では、いちばん多い場所は手首の近く(前腕の手首側)、いちばん多い原因は転ぶことでした。

子どもの手首の近くの骨折は、腫れが少なく、指も動かせることが多いため、「ねんざかな」と様子を見てしまいがちです。

だから当院では、転んだあと腕をかばうときは、まずエコーで骨と成長線を確かめ、ずれていれば早めに整えてまっすぐ骨をつけること、固定中から運動療法を始めることを大切にしています。

出典:Hedström EM, et al. Acta Orthop 2010(スウェーデン、19歳以下の骨折10,203件)

当院の3つの施術

確かめる・負担を減らす・動かすの3つを組み合わせて、回復をサポートします。

まずエコーで確かめ、ずれていれば整えます

当院では、押して痛む所や腫れを確かめ、エコーで骨と成長線を見ます。エコーは痛くなく、放射線も使いません。画面を一緒に見ながらご説明します。

骨がずれているときは、エコーで見ながらずれを整えます(整復)。下は当院の症例で、サッカーで手首を骨折したお子さんの、整復前と整復後のエコーです。

当院の症例(サッカーで手首を骨折したお子さん):整復前。左がひじ側、右が手首側。骨の端(黄色の線)が段になってずれています。

当院の症例:整復後。左がひじ側、右が手首側。ずれが整い、骨の線がそろいました。

ギプス・シーネで、指の付け根までしっかり固定します

手首の近くの骨折では、ギプスか、板を添えるシーネで、ひじの下から手部(指の付け根)まで固定します。親指と指は出して、動かせるようにします。固定中に、指が冷たい・しびれる、痛みがだんだん強くなるときは、すぐにご連絡ください。

骨がバラバラ(粉砕骨折)のときや、骨が皮ふを破る(開放骨折)ときは、精密検査を当院から病院へご紹介します。骨折・脱臼も当院で対応できます。後日、病院で確定診断を受けていただき、その後は病院と連携して対応します。

ギプス(ひじの下から指の付け根まで)/シーネ(板を添える。指の付け根まで)。固定中、指が冷たい・しびれる、痛みがだんだん強くなるときは、すぐご連絡ください。

固定中から、運動療法を始めます

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。固定中も、骨がずれないように手首を固めたまま、指(動かすのは指だけ)・ひじの曲げ伸ばし・肩を動かします。肩は、骨のずれを防ぐため、ひじを90度に曲げたまま上げます。

固定がとれたら、手首・腕全体の動きと力を取り戻す運動へ進めます。遊びやスポーツへの復帰は、手をつく・鉄棒・投げるといった動きと左右の差、腕の腫れや痛み・動く範囲・エコーでの骨のつき方をあわせて判断します。

固定中は、指をグー・パー(動かすのは指だけ)、ひじの曲げ伸ばし(固定したまま)、肩から腕を上げる(ひじは90度のまま)。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、骨のずれや痛みのもとになります。当院では、骨のつき方と痛みの具合に合わせて段階を進めます。

  1. 固定中:指・ひじ・肩 手首は固めたまま、指のグー・パー、ひじの曲げ伸ばし、ひじを90度に曲げたまま肩から腕を上げる運動をします。
  2. 固定がとれたら:腕全体 手首を反らす、壁で腕立て、四つばい(手に体重をかける)、棒を持ち上げる、などの運動で、動きと力を取り戻します。
  3. 遊び・スポーツへの復帰 手をつく・鉄棒・投げる動きと左右の差、腕の腫れや痛み・動く範囲・エコーをあわせて判断します。

運動の種類と始める時期は、骨のつき方・年齢・症状を見てお伝えします。

固定がとれたら、腕全体の運動(一例):手首を反らす・壁で腕立て・四つばい(手に体重をかける)・棒を持ち上げる。

固定がとれたら腕全体の運動へ進め、遊びやスポーツへの復帰は、動きと腕の状態をあわせて判断します(運動は一例です)。

当院がおすすめする通院のペース

通院のペースは、症状によって変わります。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:骨のずれや固定の具合を確かめ、固定中の運動を始めます。
  2. 良くなったら週3回:エコーで骨のつき方を確かめながら、運動療法を進めます。
  3. さらに良くなったら週2回:固定がとれたあとの腕全体の運動を続けます。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと腕の状態を、エコーもあわせて確かめます。

回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、まず当院へご連絡を

  • 転んだあと、その腕を使わない
  • 腕の1か所を押すと痛がる・腫れている
  • 固定中に、指が冷たい・しびれる
  • 固定中に、痛みがだんだん強くなる

「腫れが少ないから大丈夫」と決めつけず、まず当院へご連絡ください。骨が皮ふから出ている・手の色が悪く冷たいときは、すぐに救急へ。

おうちで守ってほしいこと

  • けがをした腕は、体にそえて動かさず、冷やす
  • 泣きやんでも、腕をかばっていないか見てあげる
  • 固定中は、指・ひじ・肩を動かす
  • 固定がとれても、急に鉄棒や投げる遊びにもどらない

子どもの骨折に関するよくあるご質問

ここでは、「子どもの骨折(若木骨折・成長線の骨折)」に関するよくあるご質問をご紹介します。

腫れが少なく、指も動かせます。骨折ではないですよね?

腫れが少なくても、骨折していることがあります。

子どもの骨はやわらかいため、若木骨折では腫れが少なく、指も動かせることがよくあります。泣きやんで遊んでいても、1か所を押すと痛がる・その腕を使わないときは、骨折のことがあります。

決めつけずに、まず当院でエコーで確かめましょう。

転んだあと、こんな様子なら骨折かも:その腕を使わない・1か所を押すと痛がる・腫れている、あざがある・泣きやんでも腕をかばう。こんなときも、骨折のことがあります:腫れが少ない・指は動かせる・泣きやんで遊んでいる・数日たっても腕を使わない。

接骨院で、子どもの骨折をみてもらえますか?

はい。まず当院でエコーで確かめ、多くは当院で整え、固定します。

骨折・脱臼も当院で対応できます。後日、病院で確定診断を受けていただき、その後は病院と連携して対応します。

骨がバラバラ(粉砕骨折)のときや、骨が皮ふを破る(開放骨折)ときは、精密検査を当院から病院へご紹介します。

まず当院で:エコーで骨を見る → 多くは当院で:整えて、指の付け根まで固定 → 精密検査(ご紹介):骨がバラバラ・骨が皮ふを破るとき。

肘内障(ひじが抜けた)とは、ちがうのですか?

肘内障は、骨が折れていないけがです。

肘内障は、手を引っぱられたあとなどに、ひじの関節がずれかけたもので、骨は折れていません。転んで手をついたあとに、腫れている・1か所を押すと痛がるときは、骨折のことがあります。

どちらも小さな子どもに多く、見た目だけでは見分けにくいため、当院では押して痛む所とエコーで確かめます。ほかの手首・指のけがについては手首・指の痛み・けがのページをご覧ください。

正常(成長線がそろう)/若木骨折(若い木の枝のように曲がる)/成長線の骨折(骨がのびる所がずれる)。右腕を手のひら側から見た模式図で、上がひじ側、水色が成長線(骨がのびる所)です。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、押して痛む所・腫れと、エコーでの骨と成長線を、しっかり確かめています。

骨がずれているときはエコーで見ながら整え、ギプス・シーネで指の付け根まで固定します。骨がバラバラのときや、骨が皮ふを破るときは、精密検査のできる病院を当院からご紹介しています。

また、当院は運動療法を大切にしています。固定中の指・ひじ・肩の運動から、固定がとれたあとの腕全体の運動、遊びやスポーツへの復帰まで、段階的に行っています。

お子さんが転んで腕を痛がるときは、まず当院へご連絡ください。受付時間内はお電話、休日・祝日・時間外はLINEで、来院できる日時をご相談します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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