〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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石灰沈着性腱板症(肩に石灰がたまる急な痛み)

急に肩が激しく痛むなら、肩に石灰がたまっているのかもしれません

肩を動かす筋肉の腱(腱板)にカルシウムのかたまり(石灰)がたまり、そのまわりが腫れて急に激しく痛む状態を「石灰沈着性腱板症」といいます。

夜も眠れないほど痛む、腕がほとんど上がらない、肩にさわるだけで痛いといった痛みが急に出るのが特徴で、30〜60歳の方、とくに女性に多いことがわかっています。痛みが引いても石灰が残ってくり返したり、痛くて動かさないうちに肩が固まったりすることもあります。

当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、エコーで石灰の大きさと場所を確かめ、三角巾やテーピングで肩を休ませながら、運動療法で回復を助けます。

急な肩の激痛。肩の腱板に、石灰がたまっています。

こんな症状はありませんか?

  • 夜も眠れないほど、肩が痛む
  • きのうまで平気だったのに、急に肩が痛み出した
  • 痛くて、腕がほとんど上がらない
  • 肩にさわるだけで痛い
  • 前にも同じような肩の痛みがあり、くり返している

痛むのは、肩を動かす腱「腱板」です

腱板は、腕の骨の頭を包むようにつく4つの筋肉の腱で、腕を上げる・ひねる動きを支えています。石灰は、肩の屋根の骨のすぐ下を通る腱板にたまることが多く、腕を上げると屋根の骨とこすれて痛みが強くなります。痛みは肩の外側から腕のほうへひびくこともあります。

腕が上がらない肩の痛みには、ほかにも五十肩や腱板損傷があります。しくみがちがうので、最初の見きわめが大切です。

正常:腱板がなめらか。石灰がたまった肩:石灰のまわりが腫れて激痛。肩を動かす筋肉の腱(腱板)にカルシウムがかたまり、そのまわりが腫れると、急に激しく痛みます。

  1. 腱板:肩の屋根の骨と腕の骨のあいだを通る、肩を動かす筋肉の腱です。
  2. 石灰:腱板にたまったカルシウムのかたまりです。
  3. 腫れ:石灰のまわりが腫れ、急に激しく痛みます。

左肩を前から見たところです(左が体のまん中、右が腕)。

石灰沈着性腱板症は、なぜ起こるのでしょう

腱板にカルシウムがかたまる原因は、まだはっきりわかっていません。石灰がたまっているだけのときは痛みが少ないこともありますが、石灰のまわりが腫れると、急に激しい痛みが出ます。オランダで大人1,219人のレントゲンを調べた研究では、30〜60歳の人や女性で、石灰が多く見られました。

出典:Louwerens JK, et al. J Shoulder Elbow Surg 2015;24:1588-93

① 石灰がたまる(痛みは少ない)② まわりが腫れる(急な激痛)③ 石灰が残る(痛みがくり返す)④ 動かさないと、肩が固まる

  1. 石灰がたまる:痛みは少ないこともあります。
  2. まわりが腫れる:急に激しく痛みます。
  3. 石灰が残る:痛みが引いても石灰が残り、痛みをくり返すことがあります。
  4. 動かさないと肩が固まる:痛くて動かさないでいると、肩の関節が固まり、腕が上がりにくくなります。

研究でわかっていること

肩の石灰については、国内外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

肩の痛みでは、よくある病気です
オランダで1,219人のレントゲンを調べた研究では、肩の痛みで受診した485人の約4割(42.5%)で、腱板に石灰が見つかりました。痛みのない人でも7.8%に石灰があり、石灰があっても痛まない人もいます。また、イタリアで手術前の検査に来た78人をエコーで調べた研究では、約3人に1人(33.3%)に、肩が固まる病気(五十肩に近い状態)のサインが見られました(手術を考える重めの人の数字です)。

肩の痛みで受診した485人の約4割に、レントゲンで肩の腱板に石灰がありました(42.5%)。手術前の検査に来た78人の約3人に1人に、エコーで肩が固まるサインがありました(33.3%)。※研究の報告です。

出典:Louwerens JK, et al. J Shoulder Elbow Surg 2015;24:1588-93(オランダの1,219人)/Tuè G, et al. Clin Pract 2024;14:579-89(イタリアの78人)

がまんすると、くり返し、固まることも
「痛みが引いたから大丈夫」と思っていても、石灰が残っていると、痛みをくり返すことがあります。また、痛くて肩を動かさないでいると、肩の関節が固まり、腕が上がらない状態が長引きます。痛みが何か月も続き、仕事や家事がつらくなると、石灰を取る手術が考えられることもあります。

上のイタリアの研究は同じ時点の検査で、「放っておいたから固まった」とは言い切れませんが、急な肩の激痛は、早めに見きわめることが大切です。

石灰がたまる(痛みは少ない)・腫れる(急な激痛)・残る(痛みがくり返す)。痛くて動かさない → 肩が固まる → 着がえ・家事がつらい(何か月も続く)→ 石灰を取る手術のことも

運動療法が、回復の中心です

リハビリを受けた人の約6割は、手術をせずにすみました(59%)。注射75%・針で洗う治療72%と統計的な差はなし(当院では注射は行いません)。石灰が3cmより大きい・いくつもの腱にあると、手術になりやすかった。だから、最初にエコーで石灰の大きさと場所を見ます。石灰の大きさ・場所と肩の動きを見て、合った方法を組み合わせます。必要なときは、精密検査をご紹介します。※研究の報告です。

アメリカで257人(平均55歳)の記録をあとから調べた研究では、リハビリ(運動療法など)を受けた人の約6割(59%)が、手術をせずにすみました。注射(75%)や、針で石灰を洗う治療(72%)と比べて、統計的な差はありませんでした(当院では注射は行いません)。いっぽうで、石灰が3cmより大きい人や、いくつもの腱に石灰がある人は、手術になりやすいこともわかりました。治療の組を無作為に分けた研究ではなく、手術も行う病院の記録ですが、最初に石灰の大きさと場所を見きわめることの大切さがわかります。

当院ではエコーで石灰の大きさと場所を確かめ、痛みが強い時期は三角巾やテーピングで肩を休ませ、痛みが落ち着いたら運動療法で、くり返さない肩づくりを進めます。必要なときは、精密検査のできる病院をご紹介します。

出典:Gilbert R, et al. Orthop J Sports Med 2026;14(4):23259671261434919(アメリカの257人)

当院の3つの施術

確かめる・休ませる・動かすの3つを組み合わせて、回復を助けます。

エコーで、石灰の大きさと場所を確かめます

肩の外側からエコーを当て、腱板に石灰がないか、その大きさ・場所・数、まわりの袋が腫れていないかを、痛くない側とも比べながら確かめます。腱板が切れていないか(腱板損傷)、肩が固まり始めていないかも見ます。画面を一緒に見ながらご説明します。

石灰が大きいとき・いくつもあるとき・痛みが強く続くときは、精密検査のできる病院をご紹介します。

エコーのイメージ図(当院作成)。正常:腱板がなめらか。石灰がある:石灰が白く光り、うしろが黒い。

三角巾とテーピングで、肩を休ませます

痛みが強い時期は、三角巾で腕を体にそえ、肩を休ませます。痛みが落ち着いてきたら、テーピングで肩を支えながら動かし始めます。

痛みがなくなったら、家事や仕事へ少しずつもどします。痛みと石灰の状態を見て、固定の方法を決めます。

痛みが強い:三角巾で腕を休ませる。落ち着いてきた:テーピングで動かし始める。痛みがない:家事・仕事へ少しずつ。

運動療法で、くり返さない肩へ

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。痛みが強い時期は、腕の力を抜いてぶらぶらさせる振り子の運動など、痛みのない範囲の動きから始めます。痛みが落ち着いたら、チューブで肩を外にひねる運動などで、腱板と肩甲骨の筋力をつけていきます。

動かす運動は、痛みのない範囲で行います。

腕をぶらぶら(振り子)・チューブで外にひねる。運動は一例です。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、痛みがぶり返したり、回復が遅れたりします。当院では、肩の状態に合わせて段階を進めます。痛みが強い時期は、三角巾で腕を休ませながら、痛みのない動きから始めます。

  1. 痛みが強い時期は:腕をぶらぶら(振り子) 体を前にかがめ、力を抜いた腕を、振り子のように小さく揺らします。
  2. 痛みが強い時期は:テーブルで腕をすべらせる いすに座ってテーブルに手をのせ、痛みのない範囲で前へすべらせます。
  3. 痛みが落ち着いたら:チューブで外にひねる ひじを体につけたまま、チューブを引いて肩を外にひねり、腱板の力をつけます。
  4. 痛みが落ち着いたら:ゴムを引いて肩甲骨を寄せる 両手でゴムを持って左右に引き、肩甲骨を寄せて、腕を支える力をつけます。

ほかにもさまざまな運動を、回復に合わせてスタッフと一緒に進めます。家事・仕事・スポーツへの復帰は、腕が上がる高さ・仕事や家事の動き・左右の差などの動きと、腫れや痛み・エコーで見た石灰・肩の動く範囲(可動域)などの肩の状態をあわせて決めます。

痛みが強い時期は:腕をぶらぶら(振り子)・テーブルで腕をすべらせる。痛みが落ち着いたら:チューブで外にひねる・ゴムを引いて肩甲骨を寄せる。痛みのない動きから始め、落ち着いたら腱板と肩甲骨の筋力へ進めます。

痛みが強い時期は腕をぶらぶら(振り子)・テーブルで腕をすべらせる運動、痛みが落ち着いたらチューブで外にひねる・ゴムを引いて肩甲骨を寄せる運動へ進みます。

当院がおすすめする通院のペース

はじめの時期は毎日、良くなってきたら週3回、さらに良くなったら週2回。復帰の前に、痛みや動きを確かめて最終確認します。回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:エコーで確かめ、三角巾やテーピングで肩を休ませ、運動療法を行います。
  2. 良くなってきたら週3回:運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:腕が上がる高さや、家事・仕事の動きを見直します。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと肩の状態をあわせて確かめます。

肩の痛みが落ち着き、動く範囲がもどるまで、通院を続けることが大切です。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐご連絡を

  • 痛みが強く、夜もまったく眠れない
  • 腕がまったく上がらない、肩を動かせない
  • 肩が赤く腫れる、熱をもつ、体に熱がある
  • 転んだ・ぶつけたあとから肩が痛む、腕に力が入らない

おうちで守ってほしいこと

  • 痛みが強いあいだは、腕を体にそえて休ませる
  • 痛みが強いときは、痛む所を冷やす
  • 痛みをがまんして、腕を無理に上げない
  • 痛みが引いても、自己判断で通院をやめない(石灰が残ることがあります)

肩の石灰に関するよくあるご質問

ここでは、肩に石灰がたまる急な痛みに関するよくあるご質問をご紹介します。

石灰沈着性腱板症は、石灰沈着性腱板炎とも言います。

急に肩が痛くなりました。様子を見ていてよいですか?

夜も眠れないほど痛むときは、早めにご相談ください。

夜も眠れないほど痛む、腕がほとんど上がらないときは、肩に石灰がたまっていることがあります。痛くて動かさないでいると肩が固まることもあるため、がまんせず早めにご相談ください。

当院ではエコーで石灰の大きさと場所を確かめ、三角巾やテーピングで肩を休ませます。

急な肩の激痛。肩の腱板に、石灰がたまっています。

痛みが引いたら、もう大丈夫ですか?

石灰が残っていたり、肩が固くなっていたりすることがあります。

痛みが引いても、石灰が残っていて、痛みをくり返すことがあります。また、痛かったあいだ動かさなかったことで、肩が固くなっていることもあります。

腕が上がる高さや左右の差、エコーで見た石灰の様子を確かめ、痛みのない動きから、腱板と肩甲骨の筋力をつける運動療法へ進めていきましょう。

① 石灰がたまる(痛みは少ない)② まわりが腫れる(急な激痛)③ 石灰が残る(痛みがくり返す)④ 動かさないと、肩が固まる

石灰沈着性腱板症は、五十肩とはちがうのですか?

どちらも腕が上がりにくくなりますが、しくみがちがいます。

石灰沈着性腱板症は、腱板にたまった石灰のまわりが腫れて、急に激しく痛むのが特徴です。五十肩は、肩の関節を包む袋が固くなり、少しずつ痛みと動かしにくさが出てきます。ただし、石灰がたまった肩が、あとから五十肩に近い固まった状態になることもあります。くわしくは五十肩のページをご覧ください。

石灰沈着性腱板症は、石灰沈着性腱板炎とも言います。

当院ではエコーで石灰があるかを確かめ、見分けます。

正常:腱板がなめらか。石灰がたまった肩:石灰のまわりが腫れて激痛。肩を動かす筋肉の腱(腱板)にカルシウムがかたまり、そのまわりが腫れると、急に激しく痛みます。

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、エコーで、肩の石灰の大きさと場所をしっかり確かめています。

そのうえで、痛みが強い時期は三角巾やテーピングで肩を休ませながら痛みのない動きから始め、痛みが落ち着いたら腱板と肩甲骨の筋力をつける運動療法で、くり返さない肩をつくります。

また、当院は運動療法を大切にしています。痛みが強い時期から、家事・仕事・スポーツに戻るまで、段階的に行っています。

急な肩の激痛でお困りなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
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