〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町永和131
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肋骨の疲労骨折(くり返しの負担による肋骨のひび)

ゴルフやせきのあとから胸や脇腹が痛むなら、肋骨の疲労骨折かもしれません

肋骨の疲労骨折は、ぶつけていないのに、同じ動きのくり返しで肋骨に小さなひびが入る状態です。ゴルフのスイング、ボートを漕ぐ、野球で投げる、長く続くせきなどで、肋骨に少しずつ負担がたまって起こります。

少しずつ痛くなるため「筋肉痛かな」「背中の筋を痛めたかな」と思われがちで、はじめはレントゲンにも写りにくい骨折です。

当院は、運動療法を大切にしています。

豊田市の永田接骨院では、エコーで骨の状態を確かめ、負担の調整と運動療法で回復を助けます。

骨折・脱臼も当院で対応できます。後日、病院で確定診断を受けていただき、その後は病院と連携して対応します。

くり返しの負担で、肋骨に小さなひび

こんな症状はありませんか?

  • ぶつけた覚えはないのに、胸や脇腹が少しずつ痛くなってきた
  • ゴルフのスイング・漕ぐ・投げる動きで、胸や脇腹が痛む
  • せきが何週間も続いたあとから、胸や脇腹が痛い
  • 深く息を吸う・せきをすると、胸に響く
  • 肋骨の1か所を押すと、強く痛む

同じ動きのくり返しで、骨の回復が追いつかなくなります

骨は、動くたびに小さな負担を受けては、少しずつ作り直されています。同じ動きをくり返したり、練習量を急に増やしたりして、作り直しが追いつかなくなると、肋骨に小さなひびが入ります。

肋骨には、肩甲骨を支える筋肉やお腹の筋肉がついていて、スイングや漕ぐ動き、せきのたびに肋骨を引っぱります。

起こりやすいとき:ゴルフ(練習を急に増やした)/ボート(漕ぐ動きのくり返し)/野球(投げる動きのくり返し)/長引くせき(何週間も続くせき)

  1. ゴルフ:始めたばかりの方や、打ちっぱなしの練習を急に増やした方。前に出す腕の側(右打ちなら左)の、背中寄りの脇腹に多く起こります。
  2. ボート:漕ぐ動きのくり返しで、脇腹の横に多く起こります。
  3. 野球:投げる動きのくり返しで、首の付け根近くの肋骨(第1肋骨)に起こることもあります。
  4. 長引くせき:せきが何週間も続いたあとに起こります。骨が弱くなった中高年の女性に多く見られます。

出典:Lord MJ, et al. Am J Sports Med 1996/McDonnell LK, et al. Sports Med 2011/Hanak V, et al. Mayo Clin Proc 2005

ぶつけていなくても、肋骨は折れることがあります

肋骨の骨折には、胸を強くぶつけた・転んだなど1回の強い力で折れる「けがの骨折」と、同じ動きのくり返しで少しずつひびが入る「疲労骨折」があります。

疲労骨折は、きっかけがはっきりしないまま少しずつ痛みが強くなるため、見のがされやすいのが特徴です。

けがの骨折:1回の強い力で折れる。その日から強く痛む。疲労骨折:くり返しで少しずつひび。少しずつ痛くなる。どちらも、はじめはレントゲンに写りにくいことがあります。

  1. けがの骨折:胸をぶつけた・転んだなど、1回の強い力で折れます。その日から強く痛みます。
  2. 疲労骨折:スイング・漕ぐ・投げる・せきなど、くり返しの負担で少しずつひびが入ります。痛みも少しずつ強くなります。

胸を打ったけがの骨折は肋骨骨折のページを、骨折を固定して治療する考え方は骨折の保存療法のページをご覧ください。

研究でわかっていること

肋骨の疲労骨折については、海外で研究が行われています。ここでは、その一部をご紹介します(数字は研究の報告で、当院の成績ではありません)。

見のがされやすい骨折です
ゴルファーの肋骨の疲労骨折19人をまとめた報告では、2人が「背中の筋を痛めた」と言われ、骨折と分かるまで6〜8か月かかっていました。また、せきで肋骨を骨折した54人の研究では、胸のレントゲンを撮った52人のうち、骨折が写ったのは30人(約6割)で、残りは別の検査で見つかりました。

ゴルファー19人の報告:「背中の筋」と言われ、骨折と分かるまで6〜8か月かかった人も(19人中2人)。せきで骨折した人:胸のレントゲンに骨折が写った人は約6割(52人中30人。残りは別の検査で)。研究の報告で、当院の成績ではありません。

出典:Lord MJ, et al. Am J Sports Med 1996(ゴルファー19人)/Hanak V, et al. Mayo Clin Proc 2005(せきによる肋骨の骨折54人)

休む期間は、人によってちがいます
ボート選手の肋骨の疲労骨折の研究をまとめた報告では、練習を休んだ期間は多くの研究で4〜6週でした(短い人で1週、長い人で16週)。練習量の多いオーストラリア代表の選手では、元の練習に戻るまで約10週(半数の人が69日までに戻りました)かかっていました。

ひびの大きさや競技、体の使い方によって、必要な期間は変わります。痛みと骨の様子を見ながら、少しずつ戻すことが大切です。

出典:D'Ailly PN, et al. J Sports Med Phys Fitness 2016(17研究のまとめ)/Harris R, et al. Br J Sports Med 2020(代表選手151人)

ボート選手の研究のまとめ:練習を休んだ期間は4〜6週(多くの研究。短い人は1週、長い人は16週)。練習量の多い代表選手:元の練習に戻るまで約10週(中央値69日)。ひびの大きさや競技で、休む期間はちがいます。痛みと骨の様子を見て、少しずつ戻します。

体の使い方を見直すことが、くり返さない近道です

ゴルファー19人の報告:18人が始めたばかり(残る1人も練習を急に増やしていた)。肩甲骨を支える筋肉(前鋸筋)をきたえることが、すすめられています。研究の報告で、当院の成績ではありません。

ゴルファーの報告では、19人中18人が始めたばかりの方で、残る1人も練習を急に増やしていました。著者らは、肩甲骨を胸に押さえる筋肉(前鋸筋)の疲れが原因と考え、この筋肉をきたえることをすすめています。ボート選手のまとめでも、漕ぎ方・練習量のふやし方・肩甲骨まわりの筋力などが関係するとされています。

当院でも、痛む所だけでなく、肩甲骨・体幹の運動療法と、スイングや練習量の見直しまで一緒に行います。

出典:Lord MJ, et al. Am J Sports Med 1996/McDonnell LK, et al. Sports Med 2011

当院の3つの施術

確かめる・休ませる・動かすの3つを組み合わせて、回復を助けます。

エコーで、骨の表面を確かめます

レントゲンに写りにくい小さなひびも、エコーでは骨の表面の白い線の切れ目や、まわりの腫れとして見えることがあります。痛くない側とも比べながら確かめ、画面を一緒に見ながらご説明します。

必要なときは、精密検査のできる医療機関をご紹介します。

正常な側:骨の線がなめらか。疲労骨折の側:黄色の矢印の所で、骨の線が切れている。画像:Yoon Y, et al. Diagnostics 2025 図3B(12歳の野球の投手、第1肋骨の疲労骨折。同じ人の左右。CC BY 4.0。文字は当院が追加)

痛む動きを休み、必要なときは胸を固定

疲労骨折は、ひびを広げないように、痛む動き(スイング・漕ぐ・投げるなど)を休むことが基本です。痛みに合わせて休み方を3段階で決めます。

息やせきでも痛むときは、バストバンドや晒し固定で胸を巻いて痛みをやわらげます。きつすぎると息がしにくくなるので、深く息ができる強さに当院で調整します。

息・せきでも痛い:痛む動きはお休み。ふだん痛くない:軽い動きから。押しても痛くない:少しずつ練習へ。進め方は、痛みとエコーを見てお伝えします。

肩甲骨と体幹の運動療法

当院がとくに大切にしているのが、運動療法です。痛みでかたくなった胸を深呼吸からゆるめ、肩甲骨を支える筋肉(前鋸筋)と体幹の運動療法へ進めます。あわせて、スイングや漕ぎ方・投げ方、練習量のふやし方も一緒に見直します。

練習への復帰は、深呼吸・体をひねる・素振りなどの動きと、押したときの痛み・エコーでの骨の様子をあわせて決めます。

ゆっくり深呼吸/壁を押して肩甲骨を前に出す。運動は一例です。

当院の運動療法(時期別)

どんなに良い運動療法も、時期とやり方を間違えると、痛みがぶり返します。当院では、骨のつき具合と痛みに合わせて段階を進めます。

  1. 痛みが強い時期:ゆっくり深呼吸 胸とお腹に手を当てて、ゆっくり息を吸います。
  2. 痛みが落ち着いたら:壁を押して肩甲骨を前に出す 肩甲骨を胸に押さえる筋肉(前鋸筋)を使います。
  3. 骨がついてきたら:四つばいで片手を前へ上げる 体を支えながら、肩甲骨まわりをきたえます。
  4. 骨がついてきたら:ひじをついて体幹 お腹と背中で、胸を支える力をつけます。

ボート選手の肋骨の疲労骨折では、肋骨を引っぱる筋肉(前鋸筋など)の力のかかり方が関係すると考えられています。そこで当院では、呼吸を整える運動と、肩甲骨を胸に押さえる力・体幹をきたえる運動を選んでいます。

運動の種類と始める時期は、骨のつき具合と痛みを見てお伝えします。

出典:Warden SJ, et al. Sports Med 2002(ボート選手の肋骨の疲労骨折の原因をまとめた論文)

痛みが強い時期:ゆっくり深呼吸(胸とお腹に手を当てて、ゆっくり息を吸います)。痛みが落ち着いたら:壁を押して肩甲骨を前に出す(肩甲骨を胸に押さえる筋肉を使います)。骨がついてきたら:四つばいで片手を前へ上げる(体を支えながら、肩甲骨まわりをきたえます)。骨がついてきたら:ひじをついて体幹(お腹と背中で、胸を支える力をつけます)。進め方は、痛みとエコーを見てお伝えします。

痛みが強い時期は深呼吸、落ち着いてきたら壁を押して肩甲骨を前に出す運動、骨がついてきたら四つばいで片手を前へ上げる運動と、ひじをついて体を支える運動へ進めます。

当院がおすすめする通院のペース

はじめの時期は毎日、良くなってきたら週3回、さらに良くなったら週2回。復帰の前に、痛みや動きを確かめて最終確認します。回数を減らすタイミングは、症状を見て、こちらからお伝えします。

  1. はじめの時期はなるべく毎日:エコーで確かめ、休み方を決め、痛みをやわらげます。
  2. 良くなってきたら週3回:運動療法の段階を進めていきます。
  3. さらに良くなったら週2回:スイングや投げ方を見直し、軽い練習を始めます。
  4. リハビリ完了時に最終確認:動きと骨の様子をあわせて確かめます。

困ったときは、いつでもご相談ください

こんなときは、すぐご連絡を

  • 息が苦しい
  • 血をはく
  • 胸がしめつけられる・冷や汗が出る
  • 痛みがどんどん強くなる

肺や心臓の病気のことがあります。迷わず119番を。

おうちで守ってほしいこと

  • 痛みをこらえて、スイング・漕ぐ・投げる練習を続けない
  • せき・くしゃみのときは、胸に手を当てて支える
  • せきが長引くときは、せきの原因も病院で診てもらう
  • 痛みが引いても、急に練習量を戻さない

肋骨の疲労骨折に関するよくあるご質問

ここでは、「肋骨の疲労骨折」に関するよくあるご質問をご紹介します。

ぶつけていないのに、骨折することがあるのですか?

同じ動きのくり返しで、ひびが入ることがあります。

骨は動くたびに小さな負担を受けて、少しずつ作り直されています。ゴルフのスイングやせきなど同じ動きがくり返され、作り直しが追いつかなくなると、ぶつけていなくても肋骨に小さなひびが入ります。

少しずつ痛みが強くなるので、筋肉の痛みと思われやすい骨折です。

くり返しの負担で、肋骨に小さなひび

せきだけで、肋骨が折れることはありますか?

何週間も続くせきのあとに起こることがあります。

せきで肋骨を骨折した54人の研究では、多くの方が3週間以上せきが続いていました。骨が弱くなった方に多いですが、骨が丈夫な方にも起こります。

せきのあとから胸や脇腹が痛むときは、エコーで骨の状態を確かめられますのでご相談ください。せきそのものの原因は、病院で診てもらいましょう。

起こりやすいとき:ゴルフ(練習を急に増やした)/ボート(漕ぐ動きのくり返し)/野球(投げる動きのくり返し)/長引くせき(何週間も続くせき)

ゴルフ(スポーツ)は、いつから再開できますか?

痛みと骨の様子を見て、少しずつ戻します。

休む期間は、ひびの大きさや競技、体の使い方によって変わります。当院では、押したときの痛みとエコーでの骨の様子を見ながら、素振りなどの軽い動きから少しずつ戻していきます。自己判断で元の練習量に戻すと、ひびが広がって長引くことがあります。再開の時期は、こちらからお伝えします。

胸を打ったけがの骨折は肋骨骨折のページを、肋骨のあいだの筋肉のけがは肋間筋損傷のページをご覧ください。

正常な側:骨の線がなめらか。疲労骨折の側:黄色の矢印の所で、骨の線が切れている。画像:Yoon Y, et al. Diagnostics 2025 図3B(12歳の野球の投手、第1肋骨の疲労骨折。同じ人の左右。CC BY 4.0。文字は当院が追加)

それでもお困りなら

永田接骨院 院長の永田です。
あなたのお悩みの解決をサポートします。

当院では、触診とエコーで、胸や脇腹の痛みが骨からか筋肉からかをしっかり確かめています。

そのうえで、痛みの具合に合わせて、休み方と練習へのもどし方をご提案しています。

また、当院は運動療法を大切にしています。痛みの強い時期の深呼吸から、スイングや投げる動きに戻るまで、段階的に行っています。

ぶつけていないのに胸や脇腹が痛むなら、お気軽にご相談ください。休みの日・時間外も、できるかぎり対応します。

この記事の監修:永田接骨院 院長 永田 和平(ながた わへい)
柔道整復師(13年目)。米田病院・よねだクリニックでアキレス腱断裂などの保存療法を学び、2018年から永田接骨院へ。日本臨床スポーツ医学会・日本足の外科学会 会員。日本足の外科学会などで学会発表、日本足の外科学会誌に論文掲載。
院長のプロフィールはこちら → 院長ごあいさつ

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